スタディポケットは5月28日、福井工業大学附属福井高等学校(福井県)および中央区立晴海中学校(東京都)において、AI面接対策の実証利用を開始すると発表。
本実証では、私立高校1〜3年生、公立中学の3年生、あわせて500人以上を対象に、AI面接対策が生徒の受験準備にどのように役立つか、また進路指導の教員の面接指導業務の省力化・校務支援につながるかを検証する。

AIが面接官役となり、音声で対話しながら模擬面接を行う。志望動機や自己PR、将来の目標など、実際の入試面接で問われる質問をAIが投げかけ、生徒の回答に応じて深掘り質問を行う。面接は、事前に生徒が入力した志望動機や、志望校のアドミッション・ポリシーに基づいて実施することも可能。本番さながらの緊張感で模擬面接を行った後、AIが会話内容を分析し、総合評価(A〜E評価)と観点別評価を提示する。
今後、AIを活用した表情分析や、教職員による管理ダッシュボードなど、体験版の提供を通じて多く集まった要望をもとに、随時アップデートしていく予定。
近年、大学入試では、一般選抜に加えて、総合型選抜や学校推薦型選抜など、志願者の意欲・適性・主体性を多面的に評価する入試方式の存在感が高まっている。
推薦入試、総合型選抜、高校入試などにおいて、面接対策は生徒一人ひとりの志望動機や自己PR、進路希望に応じた個別対応が求められる。一方で、学校現場では、限られた時間の中で多くの生徒に練習機会を提供し、個別にフィードバックを行うことが教員の負担となる場合がある。
本実証にあたって実施した事前アンケートでは、AIを活用した面接対策ツールへの期待や、現在の面接指導に関する課題について、「クラスの人数が多く、一人ひとりの丁寧な対応ができないことが多い」「全員に細かい指導をしてあげたいが、時間的に難しい」「表情分析など、定量的な指標を新たに得たい」といった声が寄せられていたという。
対象:第3学年を中心に全校で実施
利用開始予定:5月下旬以降から順次
対象:第3学年で実施
利用開始予定:6月下旬以降から順次
今回の実証では、生徒の面接練習機会の拡充に加え、進路指導の教員の校務支援・省力化、志望校や進路希望に応じた練習体験、表情や回答内容に関するフィードバックの有用性、学校が利用した際のAI・LLM推論コスト、正式提供に向けた価格設計や機能改善の材料を検証する。
なお、実証において入力された情報は、AIの機械学習には利用されない。ISMSに基づくセキュアな環境でデータを保管し、本実証の目的以外でデータを扱わず、第三者提供も行わない。利用状況の分析は、個人が特定されない統計データとして行う。