千葉県教育委員会は、教職員が生徒の心身の状態や悩みを早期に把握し、適切な支援につなげるため、すべての県立高等学校に「ICTを活用した生徒の見守り支援システム」を導入した。7月1日から本格運用を開始している。

運用イメージ
対象となるのは、すべての県立高等学校121校。導入されたシステムには、生徒、教職員、保護者に向けたそれぞれの機能が備わっている。
生徒向け機能としては、日々の心身状態の入力による健康観察や、希望する教員への相談要請(SOSの発信)ができる。また、自身の体調や入力履歴をグラフなどで管理できるほか、ストレス要因を把握するためのストレスチェック機能も搭載されている。
教職員向け機能では、生徒の心身状態や相談内容の確認、ストレスチェックの管理が行える。さらに、教職員間での生徒情報の共有や、欠席連絡がないまま登校していない生徒の保護者への状況確認にも活用される。
保護者向け機能としては、生徒の欠席や遅刻、早退の連絡をシステム上で行うことが可能となる。
県教育委員会によると、近年、生徒を取り巻く環境が複雑化する中で、いじめや不登校、心身の不調などへの早期対応が課題となっていた。
今回のシステム導入により、教職員が生徒の変化や悩みを早期に察知し、組織的かつ継続的な支援につなげることを目指す。また、保護者と登校状況を共有することで、学校と家庭が連携して見守る環境の構築を進める方針だ。