NTT東日本東京東支店は、江東区教育委員会(東京都)と連携し、7月から11月にかけて、生成AIを活用した実証実験を区内の小中学校3校で実施している。本実証実験では、童・教職員双方の生成AIリテラシー醸成に向けたGIGA端末活用授業モデルの検討・実践に加え、授業準備、教職員自己評価の振り返り、学力テストや習熟度テストの傾向分析など、学校現場で負担となりやすい業務における生成AI活用の有効性を検証する。
教育現場では、児童一人ひとりに応じた学びの充実や教員の働き方改革が求められている。一方で、授業準備や学力分析など多岐にわたる業務が教員の時間的負担となっている。文部科学省も2023年度から生成AIパイロット校を指定し、利活用を推進している。
本実証実験は、これらの背景を踏まえ、AIの仕組みや情報モラルについての理解を深めるとともに、教員の業務効率化をめざすものだ。毛利小学校をモデル校とし、授業における生成AI活用のモデルケースを構築するとともに、児童・教職員の生成AIリテラシー醸成を図る。また、教員の校務負担軽減を目的とした生成AIテンプレートの作成を行う。

生成AIを活用した授業の様子
実証実験は大きく2つの内容で構成される。1つ目は、生成AIを活用した授業内容の企画・実施支援。7月には、同社が講師となり、毛利小4年生の1クラスを対象に、児童が実際に生成AIに触れる授業を実施。AIの特性や注意点を学ぶことで、児童と教員双方のリテラシー向上を図った。
2つ目は、教員の校務負担軽減に向けたテンプレート作成だ。全教員を対象とした事前アンケートをもとに、負担の大きい業務を特定した。8月以降、授業のタイムチャートやスライド、ワークシート作成などを効率化する生成AIテンプレートを開発し、実際の業務で活用しながら改善を重ねていく。
NTT東日本と江東区教育委員会は、本実証実験で得られた効果や課題を検証し、作業時間の削減や成果物の品質向上への寄与を確認する。将来的には区内の他校への展開も視野に入れており、教育現場における生成AIの普及と教育DXの推進をめざす方針だ。