近年、猛暑の影響によりスポーツや屋外活動時の熱中症は深刻な社会課題となっている。一方、屋外で試合やイベントを応援する人の熱中症は十分に認識されていないのが現状。
味の素は吹奏楽部やチアリーディング部をなど屋外でスポーツを“応援する人”、20代から60代の男女400人を対象に調査を実施。その結果、2人に1人が熱中症とされる症状を経験していることが明らかとなり、応援する人の熱中症対策の重要性が浮き彫りとなった。
こうした背景を受け、味の素の経口補水液「アクアソリタ®」シリーズは、スポーツを“応援する人”の熱中症を「応援熱中症」と定義し、「『応援熱中症』対策プロジェクト」を発足。“応援する人を応援する”という観点から、正しい水や電解質補給の重要性を発信し、「応援熱中症」対策の浸透を目指す。

「『応援熱中症』対策プロジェクト」は5月末から8月にかけて実施。今回の調査から「応援熱中症」リスクが特に高いと考えられた「吹奏楽部」にフォーカスする。5月31日(日)、全国から吹奏楽部生が集う「甲子園ブラスバンドフェスティバル2026」会場で、「アクアソリタ®」の大規模サンプリングを実施。6月10日(水)には、早稲田実業学校高等部 吹奏楽部を対象とした公開授業イベントや「アクアソリタ®贈呈式」が行われる。6月以降はさらに多くの“応援する人”に向けて、「応援熱中症」対策の啓発活動を行う予定。
【調査から分かった「応援熱中症」の実態】

「応援熱中症に関する調査」では、屋外で応援を経験した人の約2人に1人が「大量の汗が止まらない」、「顔のほてり」など、軽度の熱中症とされる症状を感じた経験があることが明らかになった。さらに、約4割が「多少体調が悪くても応援を続けた経験がある」と回答するなど、応援を優先するあまり無理をしてしまう実態がうかがえた。

スポーツの応援・観戦中の水分補給について、「十分にできていなかった」と回答した人は約3人に1人(33%)にのぼる。水分摂取量は「500ml未満」が27%、「ほとんど飲まない」が6.5%となり、約3人に1人が、500mlペットボトル1本分の水分も飲めていない状態で応援を行っていることが分かった。
水分補給が十分にできない理由としては、「タイミングがなく飲めない」(46%)が最も多く、次いで「トイレを気にして控えることがある」(29%)、「応援に集中したい」(15%)といった回答が上位にあがるなど、応援に集中するあまり水分補給が後回しとなり、水分不足による熱中症リスクが高まっている。


吹奏楽部に着目してみると「夏に屋外での応援演奏中または、その後に熱中症になった経験」について、一般的な応援経験者が17%なのに対して、吹奏楽部経験者は35%と約2倍となっている。この背景として、「長時間の演奏で体力の消耗が激しかった」(40%)や「楽器が日差しで熱くなった」(35%)などの回答が多く、継続的な演奏、楽器の熱や照り返しなど吹奏楽部特有の実態が浮き彫りとなっている。
また、応援演奏時に許可されていなかった飲み物として、「ジュースなどの甘い飲み物」(25%)、「スポーツドリンク」(15%)が挙げられる。これらの飲み物が糖分を含んでいるため、楽器を傷めるなどの理由から飲料を制限する学校もあり、水分補給のしづらさも課題となっている。

経口補水液に対するイメージとしては、「効率よく水・電解質を補給できる」(43.0%)、「体への吸収が良さそう」(40.3%)など機能面の理解に加え、「脱水時に飲むもの」(49.5%)といった使用場面の認識が広がっている。
一方、夏の屋外でのスポーツ観戦や応援のように、大量の汗をかくシーンにおける水分補給の実態を見ると、「経口補水液」を選択する人は9.5%にとどまっており、こうした場面において経口補水液が十分に取り入れられていない状況がうかがえる。
【調査概要】
調査タイトル:「応援熱中症に関する調査」
対象:20代~60代の男女
調査期間:2026年4月8日(水)~4月12日(日)
サンプル数:400
(内訳:現役・元吹奏楽部 100/夏(7~9月)に屋外・現地で応援した経験がある人300)
調査方法:インターネット調査
【専門家からのメッセージ】
<済生会横浜市東部病院 患者支援センター長、東京医療保健大学大学院客員教授
谷口英喜氏>

応援する人も熱中症対策は十分に必要です。医学的には長時間の屋外滞在や直射日光といった環境要因に加え、発声や楽器演奏によって体内の水と電解質が継続的に失われるため脱水状態に陥りやすい特徴があります。
一見、運動強度が低く見える活動であっても、こうした条件が重なることで体への負荷は大きくなります。さらに、応援に集中することで体調変化の自覚が遅れやすく、周囲も異変に気づきにくい点が熱中症のリスクを高めます。
特に吹奏楽では演奏中に水分補給が難しく、知らないうちに脱水が進行する可能性があります。加えて発声や楽器演奏で呼吸から奪われる水分(不感蒸泄)も増えるので、さらに脱水リスクが高まります。こうした背景から、「応援熱中症」という視点でリスクを捉えることが重要です。
特に暑くなる季節には熱中症だけでなく、飲水不足による脱水症にも注意が必要です。予防の基本は、意識してこまめに水分補給をすることです。そのうえで、めまいや立ちくらみ、大量の発汗など熱中症が疑われる症状が現れた際には、経口補水液を適切に活用できるよう、あらかじめ準備しておくことも有効です。
<吹奏楽指導者 堀江龍太郎氏>

吹奏楽はスポーツに分類はされない一方、息をふんだんに使い続ける管楽器、そして多くの場合、立って演奏し続ける打楽器についても、実際のところ相当に体力を消費しているように感じます。
また、その自覚がないことも夏季は特に危険です。楽曲の演奏中には、特別な場合を除いて、ある程度の長さを持った休符がない限りは水分補給をすることができません。楽曲によっては1曲で10分を要するものもあります。そうなると、曲間に補給する水分や必要な成分が体により素早く吸収される必要があると考えます。
体調管理が重要な、大切な応援時だからこそ、状況に応じて適切な飲料を選択する意義があると感じます。良いパフォーマンスは正しい体調管理から。これは音楽のみならず全てのジャンルで言えることだと思います。大切な本番時に体調を崩さぬよう、日頃の水分補給から見直してみることは大切かもしれません。
「甲子園ブラスバンドフェスティバル2026」は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で5月31日に開催される、全国から吹奏楽部生が集う、高校生によるブラスバンドコンサート。阪神甲子園球場100周年記念事業の一環として2023年に初めて開催され、昨年は約7000人の観客の前で、全8校・総勢約1000人の高校生が、高校野球の応援楽曲やマーチング、チアリーディングなどを披露した。
当日は「『応援熱中症』対策プロジェクト」の第1弾として、参加する吹奏楽部生を対象に、経口補水液「アクアソリタ®」の大規模サンプリングを行いながら、「応援熱中症」の実態をインタビュー形式で収集。撮影した映像の配信などを通じて「応援熱中症」対策の啓発を実施する。