ジュニア英語名作ライブラリー
  • KKS 学校教材 学校教材をお求めの方
  • JBKジュニア防災検定
  • 教育旅行特集2019
  • 都道府県別教育旅行リンク集
教育ICT

【新連載】元気な小規模校を増やす!「町内の学校間連携で遠隔教育の充実を」

2019年7月9日

少子化の急速な進行に伴い、小規模校が増えている。いまや日本の小・中学校の約5割が11学級以下の「小規模校」だ(平成28年度学校基本調査)。そのため、小・中学校の統廃合も進行している。しかし、学校の統廃合は、地方の過疎化の加速にもつながる面がある。統合困難な小規模校もある。ならば、児童数の減少を好機と捉え、小規模校のメリットを活かす教育に積極的に方向転換してはどうか--山本朋弘准教授は「元気な小規模校を増やしたい」と、小規模校を中心にICT活用や遠隔教育で支援している。(全6回を予定)

鹿児島大学大学院教育学研究科
准教授 山本朋弘

テレビ会議を用いて遠隔での複式指導を行っている様子

テレビ会議を用いて遠隔での複式指導を行っている様子

鹿児島県徳之島町では、小規模や離島の学校が抱える教育課題の解決を目指して、授業でのICT活用に継続的に取り組んできた。

特に遠隔教育にいち早く取りかかり、当初は試行錯誤しながらも、児童生徒の学力向上に確実につながっている。

複式教室での遠隔授業に取り組むようになり、子供だけでなく、教員のコミュニケーション力も高まっている。若手教員は、ベテラン教員から遠隔授業を通して学んでいるという。まさに、OJT研修といえる。

徳之島町に関わって見えてきた実践の成果を、次の3つに整理してみた。

(1)近隣の学校間で接続する意味

遠隔授業というと、海外や遠く離れた地域との交流をイメージする。しかし、海外や遠距離の学校との打ち合わせは容易ではなく、学校間の交流を続けるのは簡単ではない。徳之島町は、近隣の学校間で接続している。これは、交流する目的やねらいが一致しやすく、事前の打ち合わせも対面で行うことも可能である。さらには、遠隔授業から合同遠足などの対面学習に発展して、子供たちの中には初めて会うのに何となく前からよく知っている感覚が出てくる。何のためにつなぐのか、どのような内容で交流・協働するかが明確になってきた。

(2)多様な考えで認め合う

小規模校では、子供の価値観や人間関係が固定化され、多様な見方・考え方を学ぶ機会が少なくなりがちといわれる。徳之島町が取り組んでいる複式合同授業では、遠隔授業によって従来の複式指導をさらに強化して、多様な学び合いの機会を生み出している。これまで受け身だった子供も進んで参加したり、自己主張が強い児童も聞き役として参加したりするなど、固定化された集団が活性化される。そして、多様な考えを共有しながら、互いに比較考察を行うような深い学びにつながっている。

(3)コミュニケーション力育成

プレゼンテーションや討論会等のように、集団で学ぶ手法を取り入れた単元や題材が各教科等で設定されている。しかし、児童生徒数が少ない小規模校で単独で実施するのが困難な場合が多く、学級内で役割を分担するのも容易ではない。徳之島町では、遠隔の学級間での合同討論会を開催するようになった。

鹿児島県徳之島町のように、学校間を接続することの意味を十分に共通理解して展開することが、遠隔授業を有効に活用するためのポイントである。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2019年7月8日号掲載

関連記事

  • イーキューブスクール勤怠管理システム
    イーキューブスクール勤怠管理システム
  • KKS 学校教材 学校教材をお求めの方
  • JBKジュニア防災検定
  • 教育旅行特集2019
  • 都道府県別教育旅行リンク集
最新号見本2019年09月06日更新
最新号見本
新聞購入は1部からネット決済ができます
教育家庭新聞 Facebookページ
教育家庭新聞 Twitter

PAGE TOP