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学校図書館

多様な学習活動に取り組む 「子どもの学び研修会」開催~NPO法人学校図書館実践活動研究会

2021年3月15日

「新しい生活様式」が求められる中、GIGAスクール構想が前倒しとなり、紙で読む、デジタルで読む、といったように学習活動も多様となってきている。NPO法人学校図書館実践活動研究会は2月6・7日、「オンライン 近畿地区 子どもの学び研修会」を開催。司書教諭や学校司書の取組について実践報告や講演が行われた。

■専任学校司書の取組教職員や担任と協働で
京都市立西京極西小学校 図司由紀子学校司書

京都市では令和2年度までに全市の小中学校・総合支援学校234校すべてに学校司書が配置され、週2日を基本として勤務している。その中で図司氏は専任学校司書として勤務。教員免許と司書教諭資格も持っている。これまで2年ごとに3校に勤務し、今年で6年目。現在の勤務校、西京極西小学校では「生活を豊かにする図書館教育の推進」「教科横断的に図書館活用するための工夫」「学校図書館を活用した授業の実施」が活動のポイントであり、単元配列表や、図書館活用一覧表などを作成している。

異動1年目には①学校の現状把握(目指す子供像、学力、読書量等)、②図書館整備の状況(授業ができるか、ホワイトボードなどの設備、教科書の用意、机のレイアウト等)などに取り組む。2年目には③コロナ禍の対応として、休み時間に利用できる日を学年ごとに設定。その結果、学級での読書活動の利用や学習にかかわる図書貸出数が増え、貸出数もアップした。また④担任との協働が増え、図書資料の準備の依頼が増えたり、単元の目標に沿った選書が増えた。

以前勤務した京都市立宇多野小学校では、1年生3クラスに朝の読み聞かせを行ったり、専任司書教諭と共に学習に必要な図書資料を準備したりした。資料リストやパスファインダーの作成、夏休みの教員研修で地域資料作りも行った。

「(当然ながら)学校司書として求められることは学校によって全て違う」。教職員、担任との協働は進んできていると実感しているという。

■学校図書館の活かし方 教員に伝えて実践する
京都市立春日野小学校 北村直美司書教諭

司書教諭の役割は、担任との学び方指導(資料の読み取り方、国語辞典、要点の抜き書きなど)、資料の取り寄せなどがある。特に学校図書館の活かし方を他の教員に伝えることは重要だ。司書教諭にできることは①計画的・系統的な授業提案、②本好きな子供の育成、③情報活用ができる子供の育成、④主体的に学べる子供の育成。

「授業優先で学校図書館に子供たちを連れてこられない」「どんな力がつけられるのか、イメージが沸かない」といった教員には①が有効だ。「付けたい力系統表」「学校図書館の機能表」を示したり、「年間計画表」を作り担任と学校司書との打ち合わせを可能にすることが考えられる。

「学校図書館を活用した授業がよくわからない」「学校図書館は資料が少ない」といった声もよく聞くという。そこで④では2年生活科「ちいさななかまたち」をはじめ、5年総合的な学習、6年国語科、社会科の実践を紹介。図鑑の指導や、公共資料の貸し出し、シンキングツールの活用で、限られた時間の中で適切に指導する方法、児童のつまずきに対する手立てなどを紹介した。

■電子図書館を活用し読書指導
京都学園中学高等学校 伊吹侑希子教諭

国語科の教諭として中高の国語を教えながら、司書教諭として学校図書館の運営を行っている。

電子図書館は令和2年度からの導入に向けて準備を進めていた。高校生の不読率の高さといった課題解決に向け、読書の機会を拡大することが主な目的だった。

そうした中、新型コロナウイルス感染症拡大による臨時休校に。すでに発行の準備が整っていた、電子図書館のIDとパスワードを令和2年3月に生徒と教職員に告知。4・5月の休校期間中も電子図書館による読書活動の機会を提供した。電子書籍のコンテンツ数は422冊。特に多いのは8類250冊で、英語科からの要望もあり洋書が多めだ。

休校期間中の実践では、高等学校2年生「現代文B」教科書の「情報の彫刻」をもとに、オンラインで授業を展開。紙の本と電子書籍の相違点をまとめ、読んだ電子書籍のPOPを作成するといった実践を行った。

電子書籍のログイン状況などを見ると、休校期間中は日中・夜間満遍なく利用されたが、学校再開後は授業利用のみだった。生徒は学校生活が多忙で読書時間の確保が難しい実態が明らかになった。教員は読書機会を創出する働きかけの継続することが重要だ。

■各教科に示されている探究学習の要素を再考
帝塚山学院大学、奈良教育大学 非常勤講師/元・西宮市立広田小学校司書教諭 曲里由喜子氏

中学校の社会科学習計画における探究学習(=アミカケ部分・東京書籍)

これからの学校図書館では、デジタル媒体と紙媒体双方で「深い読み」ができる力の育成が求められる。各教科の教科書や学習計画には、調査や情報活用、探究学習が随所に示され、単元ごとに本の紹介もある。小学校の国語科、中学校の社会科の教科書教材と図書館資料の活用の一覧表(=右図)を示しながら、「教科書で、これだけ多くの本が紹介されていることを重く受け止めてほしい」と話す。

子供の発達に応じた読書指導の実践を紹介した。小学校低学年は、「指読」から始める。「今日は指に読ませてあげよう」と子供に語りかけ、指で文字を追いながら読んでいく。ページの“ぱらぱらめくり”ではなく、文字を読む感覚を掴める活動だ。

学年が上がるにつれての、文字中心の読書への移行について、中学年からの「聞かせ読み」も紹介。教員と、児童一人ひとりが読む本を同じ本とし、一緒に読んでいく。長い本を最後まで読むと、児童は一人で最後まで読んだという達成感を得られる。全員に同じ本を揃えるという点では工夫が必要だが、「絵本」から「文学」への移行の実践として注目したい。

また調べ学習の実践では、「調べる道筋」をいかに子供に与えるかが大事だ。最初はパスファインダー等の活用で「調べる道筋」を掴むことで、子供たちの意欲を引き出すことができる。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年3月15日号掲載

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