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図書館

小学生は過去最高の13・2冊 中学生はコロナ禍前の水準に~全国SLA「第67回学校読書調査(2022年)」

2022年11月28日

(公社)全国学校図書館協議会(以下、全国SLA)による「第67回学校読書調査(2022年)」の結果がまとまった。本調査は全国の小学生4~6年生、中学生1~3年生、高校生1~3年生を対象とした抽出調査で、毎年6月に実施している。今回は小学生4733人、中学生4552人、高校生4806人が回答した。なお前回66回までは全国SLAと毎日新聞社の共催で実施している。

(全国SLAホームページより)

(全国SLAホームページより)

毎年定例の質問事項は「51か月間に読んだ本の冊数」「51か月に読んだ雑誌の冊数」について毎年調査しているほか、今回67回の特設項目として「タブレットやパソコンなどを使った学習の際の意識」「電子書籍の読書経験」を尋ねた。

全校種で不読率が上昇

今回の調査結果では、▽202251か月の平均読書冊数は、小学生132冊〈127冊〉、中学生は47冊〈53冊〉、高校生は16冊〈16冊〉。▽不読者(51か月間に読んだ本が0冊の児童生徒)は、小学生は64%55%〉、中学生は186%101%〉、高校生は511%498%〉。(いずれもカッコ〈 〉内は前年の結果)。小学生は過去最高の冊数となった。中学生は読書冊数減・不読者数増が目立つ結果だが、冊数はコロナ禍前と同じ水準(2019年は47%)に戻ったとも言える。高校生は大きな変化は見られない。なお不読率は全校種で上昇した。

電子書籍の読書状況は

今回の調査では、「51か月間に読んだ本のうち、電子書籍で読んだ本の冊数」についても尋ねた。小学生平均10冊、中学生は平均07冊、高校生は平均04冊。電子書籍の読書冊数が0冊の児童生徒は小・中学校で約66%、高校で52%

さらに2018年、2021年に引き続き「電子書籍の読書経験があるか」を尋ねた。「ある」と答えたのは小学生366%、中学生528%、高校生610%。全国SLAでは「年を追って上昇しているものの、11台端末が行きわたった状況でも大幅な上昇にはならなかった」としている。

本調査結果は全国SLAHP(https://www.j-sla.or.jp/)で概要を掲載。また学年ごと・男女の比較、電子書籍による読書のジャンル、「今の学年になってから読んだ本」の書名一覧などの結果と分析の詳細については『学校図書館』202211月号に掲載。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年11月21日号掲載

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