放射線の健康影響について正しい情報を発信する環境省の”ぐぐるプロジェクト”が、今年度の活動方針を発表する「キックオフミーティング」を7月31日、東京国際フォーラムで開催した。
事業の最終年度となる今年度のスローガンは「『自分ごと化と行動』のバトン、全国へ」。昨年度に発足したふくしまメッセンジャーズのメンバーによる情報発信の取組を強化し、今秋以降は全国各地のイベントに出展や参加を予定。
また昨年度の調査結果を基に今年度の活動のポイントについて討論が行われ、大阪大学の大竹文雄特任教授は「昨年度はふくしまメッセンジャーズが絵本を作成し、それを読んだ人と読まなかった人の意識変容を調査した。読んだ人の中で震災を体験した世代と体験していない世代で明らかに意識の差があった。年代別に情報発信のやり方を変えることが必要。福島在住のふくしまメッセンジャーズが行う情報提供が有効」と、ふくしまメッセンジャーズの意義を評価した。今後の活動予定等は同プロジェクト特設サイトにも発信される。
ぐぐるプロジェクト=https://www.env.go.jp/chemi/rhm/portal/communicate/
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年9月15日号掲載