
孝森まさひで/写真・文
童心社
AB判 32頁
2640円
街中でツバメの巣を見たことのある人は多いだろう。「ぼくたちは とぶのが とっても とくいなんだ」。ツバメはインドネシアやマレーシア、フィリピンなどの南の国から日本に来る渡り鳥で、2週間から1か月かけて飛来する。体の重さに対して翼が大きいため小さな力で飛べ、ジェット機のように滑空したり、急に向きを変えたりと自由自在。長い距離を飛べる理由はここにある。
ツバメの巣はビルの入り口など人がいる場所に多い。卵を狙うカラスやヘビなどが近づきにくく安心だ。巣は泥や枯れ草をくちばしで運び、建物の壁などにつけて作る。日本に来るのも巣作りも子育ての一環だ。
新緑を背景に美しく飛ぶ姿をはじめ、防犯カメラや時計の上に絶妙なバランスで作られた巣や、ひなにえさを運ぶ様子など、ツバメの魅力が伝わる写真が満載だ。秋には南の国へ飛んでいく。「来年の 春に また 日本へ もどってくるよ」。
身近な鳥の生態がわかる写真絵本シリーズ。『スズメ』『カラス』が12月刊行予定。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年8月24日号掲載