
高橋純、水谷年孝/編
春日井市立出川小学校
春日井市立高森台中学校
春日井市教育委員会/著
教育出版
B5判 184頁
2640円
児童生徒の1人1台端末が当たり前となり、生成AIの活用が現場で試みられる今日、「情報活用能力」の育成はますます重要となっている。本書は情報技術のスキルの習得といった一面的なものではなく「日常の授業をいかに充実させるか」「生涯にわたって自ら学び続ける児童生徒の育成」を主眼に据えている。
春日井市では2022年度より小学校1年生から中学校3年生まで年間35時間(小1は34時間)の「情報の時間」を設置。その創設の背景や考え方、導入によって何が変化したのか、各学年のカリキュラムの特徴と実践例等を紹介する。また授業の改善や質の向上、校務や教員研修も詳しく解説。クラウドの特性に合わせた校務の改善についての事例も興味深い。
同市では1999年から「校務の情報化」を出発点に「教育の情報化」を進めてきた。教員がICTを活用し、自分たちの仕事が便利になる体験を積み重ねることが、授業における日常的なICT活用へとつながり、生成AI導入等も抵抗感なく受け入れられる基盤になっているという。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年8月24日号掲載