
佐藤和紀/著
東洋館出版社
四六判 360頁
2750円
生成AIの普及や次期学習指導要領での「情報の領域(仮称)」の新設を見据え、現代に即したメディア・リテラシー教育を提案する。子供たちをどのように「自律的な学習者」へと導くのか、長年にわたる研究をもとに、短時間でも効果的に行える実践をまとめた。
イギリスBBCが1957年に制作したモキュメンタリー動画「スパゲッティストーリー」を活用した授業が興味深い。生成AIが「もっともらしい嘘」を出力するようになった今、単に「嘘を見抜く」という受動的な対応に留まらず、子供たちが情報の構成原理を深く理解し、自律的な市民として社会に参画するための教育が求められる。
「写真には意図がある」「グラフは眺めるのではなく読むものだ」等のメディア・リテラシーの習得の方法、探究的な学習や国語、社会等の各教科、帯の時間帯でも可能なアプローチ、保護者や教員に向けた題材も取り上げる。それぞれ「課題」「分析」「提案」「実践してみよう」「OECD2029MAIL(メディア・AIリテラシー)の位置づけ」等で紹介。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年7月27日号掲載