佐藤和紀、三井一希、泰山裕/編著
東洋館出版社
A5判 152頁
2200円
1人1台端末やクラウドなど、GIGAスクール構想によって急速に整備されたデジタル学習基盤。これを最大限に生かして学びを深める上で、情報活用能力は学習の基盤となる資質・能力だ。情報技術のめまぐるしい発展の中で1980年代からの議論を押さえつつ、「情報活用能力」のバージョンアップ、授業の工夫、ICTを普段使いにするためのコツを解説。
また探究的な学びの過程における、情報技術の効果的な活用に焦点を当て、全国の教員が取り組んだ52の実践事例も紹介。教科書を軸に、インターネットやインタビューなどから得られた情報を、端末を活用してどのように整理・分析し、表現し、協働するのか。端末の基本的な操作、探究的な学びや教科で育成・発揮する情報活用能力、情報モラルやメディア・リテラシー、生成AI、健康支援、教員研修などを網羅した。
今年5月に中央教育審議会で示された新たな整理である①情報技術の活用②情報技術の適切な取扱③情報技術の特性の理解から情報活用能力育成を考えるための一冊。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年8月11日号掲載