
ローレン・ポロソフ/著
山元隆春、竜田徹、吉田新一郎/訳
北大路書房
A5版 256頁
3080円
子供たちが真の「学びに夢中になる」授業デザインとはどういうものか。「生徒が夢中になって学ぶための状況をつくるのが教師だと考えてみませんか」として、多様な興味関心、強みとニーズ、アイデンティティー(個性)、価値観等をもった生徒たちが学びに意味を見出せるような教え方を紹介する。
生徒にとって自分だけで学びに夢中になることは難しい。誰か、または何かと一緒に取り組む必要がある。「学習内容」や「学習課題」「人間関係」との間に、豊かな関係性が築かれる時、子供は夢中になって学び出すという。本書では3部構成、10章で教え方の設計を示している。
PARTⅠでは「学習内容」を取り上げる。学習内容と自分の生活が関連づけられるような問いかけ文の書き方についてなど。またPARTⅢ「一緒に夢中になる」では、敬意を持った話し合いや、協働のプロジェクトの際に生徒たちが共通してテーマに興味を持つための手順についてなど。指針や指導法のアイデアを実践的、多角的かつ豊富に掲載している。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年11月17日号掲載