「オーディオブック大賞2025」の授賞式が11月4日、東京・千代田区の出版クラブホールで行われた。オーディオブック市場の発展と優れた作品の制作を奨励することを目的にしている。主催は㈱オトバンク。

著者らが登壇
「文芸部門」大賞を受賞したのは『地面師たち』(新庄耕/著、集英社、河西健吾、速水奨ほか出演)。収録時に同席したという著者の新庄氏は授賞式で、延べ十数人の声優が協力したことに触れ、関係者に感謝の言葉を述べた。
今年新設の「特別部門 菊池雄星賞」は『海賊と呼ばれた男(上・下)』(百田尚樹/著 講談社 ナレーター:中村正敏、國村隼ほか)、『終わった人』(内館牧子/著 講談社 ナレーター:林次樹木、永吉ユカほか)が受賞した。また「ビジネス書部門」大賞は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆/著、集英社、ナレーター:瀬戸歩)、「特別部門audiobook.jp特別賞」大賞『稲荷山誠造 嵐のあとには青い空』(香住泰/著 ディスカヴァー・トゥエンティワン、ナレーター:濱本大史)。他にも各部門の準大賞、法人部門活用賞などが授与された。
同社では、10月16~19日、東京・下北沢でオーディオブック展示会「読書、諦めなくてもいいかも展」を開催。会場となったのは駅からほど近い路面のBONUS TRACKイベントスペース。オーディオブック10作品が無料で聴ける体験ブースなどを設置し、道行く人が気軽に立ち寄ってオーディオブックを楽しめる催しとなった。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年11月17日号掲載