
那須田淳/文
十々夜/絵
理論社
A5変型判 144頁
1980円
音楽の授業で親しむクラシック音楽やオペラの物語をわかりやすく描くシリーズ。モーツァルトのオペラ『魔笛』の舞台は、光の王と夜の女王が敵対する世界。夜の国のパミーナ姫は、光の国の塔に閉じこめられていた。隣国のタミーノ王子は夜の女王から魔笛を授かり、鳥捕りのパパゲーノとともに姫の救出に向かった。そして、出逢った王子と姫は──。
オペラ『魔笛』は、王子や姫、不思議な力を持った楽器が登場し、子供から大人まで親しめる物語だ。解説によると、物語には意味が隠されており、一つは善と悪は見方によって入れ替わること、もう一つは身分に関わらない平等・自由だという。本書ではオペラへの興味はもちろん、登場人物それぞれの感情や、モーツァルトの考えへの理解を深められる。
物語には多様な音が登場する。ドラゴンのうなり声、魔鈴の「ちりん」と澄んだ音、タミーノ王子が奏でる笛の音。自分の「心の音」にも耳をすませてほしい。
シリーズは『ペール・ギュント』(既刊)ほか続刊予定。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年8月24日号掲載