日本修学旅行協会(日修協、竹内秀一理事長)は12月1日、「教育旅行年報データブック2025」を発行。2024(令和6)年度実施「中学校の国内修学旅行の実態とまとめ(速報版)」、同「高等学校の国内修学旅行の実態とまとめ(速報版)」、今後の修学旅行のあり方に関する調査まとめ(中・高校)など。

同調査によると、2024年度の中学校の修学旅行実施率は98.1%、うち国内での実施が93.8%に上り、時期は5月が最多で、6月、4月、9月が続いた。旅行費用の平均額は7万3805円で、コロナ禍だった2020年を除いて毎年増加している。
重点を置いた活動で最も多かったのは「歴史学習」、次いで「平和学習」、「芸術・文化体験」、「自然・環境・科学学習」、「ものづくり体験」など。「班別自主行動」は87.7%の学校が実施した。
今後の変化について、「見学地・体験活動の見直し」が最も多く、次いで「交通手段を変更(従来と異なる交通手段)」が上げられた。見直す体験内容では「探究型プログラムの実施」の回答が最も多く、次いで「キャリア教育の要素を取り入れる」、「平和教育・平和学習を取り入れる」、「SDGsをテーマとしたプログラムの実施」などが上位に上げられた。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年12月8日号掲載