東京大学松尾研究室発のAIスタートアップであるPolaris.AIは7月24日、文部科学省が進める「N-E.X.T.ハイスクール構想」に取り組む自治体や教育委員会、高等学校を対象に、教育に特化したAI伴走支援サービスの提供を開始した。
文部科学省が約2,955億円の基金により推進する同構想は、各都道府県に「高校教育改革の先導拠点校」を創出し、その成果を地域全体へ波及させる事業である。しかし現場からは、授業へのAI導入の具体的なイメージが描けない点や教員の対応力、予算に対する効果測定の難しさなどの課題が上がっていた。こうした計画の初期段階から現場へのAI実装までを一貫して支援するのが本サービスの目的である。

本サービスでは、構想で設定された3つの領域に対応した支援メニューを提供する。
地元企業のデータを活用したプロジェクト型学習の設計や、課題設定力を養う講座を提供する。事業計画の策定から文科省への報告に向けたKPI設計までを網羅する。
AI人材育成カリキュラムの構築や情報Ⅱに対応した探究授業への組み込みのほか、最先端の研究者やエンジニアとの交流プログラムを企画する。また、生成AIを活用した教員向けの実践研修も実施する。
特別支援や特異な才能(ギフテッド)、不登校、外国にルーツを持つ子供など、個別性の高い子供への指導や個別教育支援計画の作成を補助するAIシステムを開発する。教員の負担を軽減しつつ、学習ログ等を活用した個別最適化学習の推進を図る。
同社は文科省の実証事業や政策提言の実績を持ち、単なるツール導入にとどまらない、「どう使う授業にするか」という思想設計から伴走する姿勢を強調している。拠点校での成果を地域全体へ広げ、教員の専門性向上と働き方改革の両立を目指す。