謹しんで新年のごあいさつを申し上げます。AIが急速に進化するなか、児童生徒を取り巻く環境も急速に変化しています。高校生にもなれば生成AIを日常的に使用することも珍しくない時代を迎え、教育に求められる内容も変わっていかなければなりません。
GIGAスクール構想によって、1人1台の端末は普及し、教室での利用回数も増えつつありますが、「ICTを用いた探究型の学び」の頻度は諸外国と比較して少ないという調査結果があります。タブレットなどの情報端末を活用した授業が、「情報を収集し、整理し、発表すること」にとどまっていては、「AIが得意なこと」の域を出ません。
調べて「わかったつもり」になった後に、「本当にそれでいいのかな?」と子供たち一人ひとりに、新たな、自分なりの疑問が生まれるよう導くことこそ、「深い学び」であり、人間の創造性を引き出す授業となるのではないでしょうか。
中教審においては、学習指導要領改訂のより具体的な議論が進んでいきます。20年後、30年後に未来を担う子供たちにどんな力をつける授業をつくっていくのか、文部科学省でも議論を行いますが、学校現場でも日々の試行錯誤の中でプロフェッショナルである教師の皆様の終わりのない探究が続いていくことを期待しています。
同時に、教師が教師でなければできないことに全力投球できるよう、働き方改革、それを支える教員定数の確保、処遇の改善、養成・採用・研修の充実に取り組んで参ります。また、学校を支える重要な役割を果たしている事務職員や、支援スタッフ等の体制を充実し、「チーム学校」の実現に取り組んで参ります。