デジタル庁は関係省庁が連携して各分野のDXを進めていくための総合調整、デジタル化に向けた利用環境整備を担当しており、教育分野においては文部科学省や総務省、経済産業省とともにロードマップを策定し、技術実証や実装支援、自治体の調達支援等を実施しています。昨年は「教育DXロードマップ」を改定するとともに、高校入試事務のデジタル化の実証や教育データの標準化の検討、地方自治体・組織を越えた教育データ連携に必要となる認証基盤の在り方の調査研究を関係省庁と連携して進めてきました。
教育DXは児童生徒・保護者、学校、教育委員会、事業者等、さまざまな主体が関わっていることから、同ロードマップを通じて、教育DXの目指す姿を示し、その実現に向けて関係省庁が進めている施策を整理して示しています。
高校入試事務のデジタル化の実証では、これまでの調査研究の結果を踏まえて同事務の全プロセスのデジタル化に取り組むとともにモデル仕様書を策定し、地方自治体における調達を支援しています。本年は、前述しました、地方自治体・組織を越えた教育データ連携に必要となる認証基盤を技術実証の段階に進めます。全国の学校間で安心・安全に関係書類をデジタルデータで送受信でき、また、卒業証明書や在学証明書といった書類をデジタルデータで取り寄せることができるよう、まずは中学校・高等学校間の進学手続について実証を行う予定です。使いやすい全体最適な形でのデジタル化につなげるため皆様と連携しながら丁寧に進めて参ります。