学習指導要領の改訂に向け、教育課程の枠組みや教科横断的な事項についての検討結果を昨年9月に「論点整理」として取りまとめました。
論点整理では、今後の検討の基盤となる基本的な考え方として、生涯にわたって主体的に学び続け、多様な他者と協働しながら、自らの人生を舵取りすることができる民主的で持続可能な社会の創り手を皆で育むため、①主体的・対話的で深い学びの実装、②多様性の包摂、③実現可能性の確保、の3つの方向性を示しました。3つの方向性を端的に表現すれば、「多様な子供たちの『深い学び』を確かなものに」と言えます。
①は、現行学習指導要領が目指している主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を通じた資質・能力の育成について、一層の具現化・深化を図るものです。また②は、多様な個性や特性、背景を有する子供が多くなっている実態に向き合うとともに、こうした多様性を個人及び社会の力に変える観点から、一人ひとりの意欲が高まり、個性が輝く教育の実現を目指すものです。さらに、③は、①・②の方向性の両立を支え、実現可能とする観点であり、教育の質の向上のための「余白」を創出し、豊かな学びに繋げる方向を検討するものです。
これらの方向性のもと、質の高い、深い学びを実現するための分かりやすく使いやすい学習指導要領の在り方、多様な子供たちを包摂し、個性や特性に応じた学びに繋がる柔軟な教育課程の在り方、情報活用能力の抜本的向上に向けた方策等を示しています。
現在、論点整理を踏まえて各教科WG等で具体的な検討が進められており、2026年度中に中央教育審議会として答申がまとまるよう検討を進めます。学校や教育委員会で議論いただけるよう、審議の様子や資料を共有していきます。皆様とともに、未来の学びをつくるプロセスを大切にしていきます。