信州大学教育学部とマウスコンピューターは6月25日、包括連携協定を締結した。
本提携により、信州大学教育学部附属小中学校の教員用PCとして、14型ノートPC「MousePro C4」26台が提供されるほか、共同研究「校務におけるPC等IT機器の利用状況に関する調査」や情報共有などを進めていく。本取組は今年度末まで継続する予定。

寄贈にあたり、教育学部の学生(手前)がPCの組み立て最終段階を担当、西一夫教育学部長(奥)が見守る
今回提供された「MousePro C4」は、約1.37㎏の軽量設計で、MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えるノートPC。附属小中学校では教員用PC56台の更新期を迎えており、本機種が選定され、そのうち26台が寄贈された。
国内に自社工場をもち、検査から組み立て、修理に対応しているマウスコンピューターとの連携は、同学の森下孟准教授(附属次世代型学び研究センター)が「本学が立地する長野県内に工場を持つマウスコンピューターと何らかの協業ができないか」と、一昨年の展示会で同社に声を掛けたことがきっかけ。
同学には工学部をはじめ多様な学部があることから、より効果的な連携の形を検討し、附属小中学校の教員用PC更新の際に、その一部を寄贈することとなった。
寄贈にあたり、教育学部の学生2人が各1台ずつPCの組み立て最終段階を担当。ノートPC裏面のネジを外し、メモリとストレージを追加して再度装着し、起動の確認を行った。
西一夫教育学部長は「新しいPCが教員の業務改善にどのように役立つかを検証し、全国に発信したい」と語った。
マウスコンピューターの軣秀樹社長は自身が長野県出身であることから「県内に製造拠点をもつ企業として県内大学との連携を模索していた。国内産のハードメーカーとしてどのような機能が業務改善に役立つのかを明らかにし、製品開発に活かしたい。ものづくりの現場を体験する機会も提供していきたい」と述べた。

PC1台につき1人が最初から最後まで手作業で組み立てている
当日は飯山工場の見学も実施。
飯山工場ではPCの組み立て、品質管理、修理などを行っている。機械による流れ作業ではなく、PC1台につき1人が最初から最後まで担当して手作業で組み立てる方式を採用。静音試験、ヒンジ開閉試験、低温・高音試験、振動・落下試験など30以上の信頼性試験も実施している。
組み立て後の製品検査も複数台を1人が担当。責任の所在が明確になる仕組みだ。
同社ではリユースPCも提供しており、「マウス整備済パソコン」としてメーカー保証の対象となる。直営店舗で購入可能だ。
同社では2010年より毎年夏に親子パソコン組み立て教室を飯山工場で開催している。ノートPCまたはデスクトップPCを選び、希望する性能を家族と相談しながら組み立て、検査も体験できる人気の企画だ。
昨年度からは飯山市の花火大会と連携し、組み立て教室の日を花火大会当日に設定。同社提供の花火が打ち上げられている。
このほか中学生の職場体験や高校生のインターンシップ受け入れも行っている。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年7月27日号掲載