第29回「図書館を使った調べる学習コンクール」の入賞作品等が決定し、3月7日、入賞者を招いた表彰式が東京・台東区の上野精養軒で開催された。今回の応募総数は12万7456点で過去最高を更新した。
主催=(公財)図書館振興財団

3月7日の表彰式では、32作品の入賞者が招かれ、受賞作品の紹介とともに表彰状が授与された
コンクールでは小学生以上を対象とし、自らの課題や疑問をテーマに、図書館やインターネットなどの資料を活用し、博物館などを訪れたり、実験や体験、フィールドワークやインタビューを通して、分かったことや自分で考えたことをまとめた作品を応募する。2025年度の応募総数は12万7456点で、部門別内訳は「調べる学習部門」小学生の部9万4777、中学生の部3万784、高校生の部1760、大人の部89、子どもと大人の部46。「調べる学習指導・支援部門」の応募はなかった。
また地域コンクールは171地域(41都道府県172自治体)で催され、最多を更新した。
表彰式では、審査員長の銭谷眞美氏がコンクールは「いわゆる探究的な学び」であるとし、応募作品が「子供なりの疑問を持ち、課題解決にむけた関心、意欲に満ちた作品が多く、継続的に探究活動を行っている作品も見られることから、本コンクールは現在の教育課題の先取りをしているのではないか」と語った。
「調べる学習部門」の上位入賞作品は次の通り。(敬称略。< >内は地域コンクール略称)
【文部科学大臣賞】▽小学生の部(低学年)「あおいやま⁉どうしてふじ山はあおいの?」足立区立江北小学校1年・弓田新<足立区>▽同(中学年)「コウモリはこわくない‼~コウモリをすきになってもらうには~」袖ケ浦市立昭和小学校4年・蒔田侑佳<袖ケ浦>▽同(高学年)「僕の事も忘れちゃう⁉認知症からばあばを守れ‼」台東区立東泉小学校5年・郷古一琉▽中学生の部「『革』って、サステナブル?」貞静学園中学校2年・長﨑大晴<としま>▽高校生の部「岡本太郎が残した進歩への警告 作品『生命の樹』『明日の神話』から核時代を読み解く」東京都立桜修館中等教育学校5年・海老江栞音<新宿区>▽大人の部「蕪村はなぜ奥州東山の門人に『春星』の号を贈ったのか~与謝蕪村に認められた高橋東皐の俳句の魅力~」髙橋和敬

文部科学大臣賞を受賞した弓田新さん(小学生の部・低学年)の作品(=写真右)と、海老江栞音さん(高校生の部)の作品
【観光庁長官賞】▽大人の部「船橋の富士講を追え!~富士信仰の歴史と 世界遺産 富士山のこれから~」長須賀愛<船橋市>
【「2030生物多様性枠組実現日本会議」賞】▽小学生の部(高学年)「わたしとみかんの長い旅 わたし、かんきつと中央構造線を走る!」新宿区立東戸山小学校5年・三浦伊リア<新宿区>
他に優秀賞・図書館振興財団賞など、計32作品が入賞した。
また地域コンクール主催者を表彰する【総務大臣賞】は袖ケ浦市教育委員会(千葉県)、【図書館を使った調べる学習活動賞】は茅野市・茅野市教育委員会・茅野市校長会(長野県)、嘉麻市立図書館(福岡県)が受賞した。
入選は優良賞141作品、奨励賞282作品、佳作1423作品。
後援 文部科学省/観光庁/環境省/総務省/2030生物多様性枠組実現日本会議/東京都教育委員会/(一財)日本児童教育振興財団/(公財)海外子女教育振興財団/(公財)大宅壮一文庫/(公社)日本図書館協会/(公社)読書推進運動協議会/日本児童図書出版協会/読売新聞社/活字文化推進会議/毎日新聞社/日本教育新聞社/㈱教育新聞社/(一社)全私学新聞/㈱教育家庭新聞社/NHK
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年3月16日号掲載