関西方面への修学旅行の第一便として東京都の中学校7校が出発するにあたり、東京都中学校長会修学旅行対策委員会(事務局:公財・日本修学旅行協会)は、2025年度東京都公立中学校修学旅行連合体輸送列車(東海道新幹線)出発式を東京駅16番線ホームで5月13日(火)に開催。感謝の気持ちを込めて、出発する学校の代表生徒からJR東海関係者らに花束が贈られた。
代表生徒からJR東海関係者らに感謝の思いを込めて花束を贈呈
東京からの修学旅行第一便として、東京駅8時51分発の修学旅行専用列車「のぞみ313号」に乗車して関西方面に出発したのは、大田区立御園中学校(109人)、大田区立大森第八中学校(189人)、武蔵野市立第六中学校(90人)、西東京市立田無第一中学校(245人)、青梅市立第二中学校(142人)、大田区立東調布中学校 ※品川駅より乗車(115人)、町田市立鶴川第二中学校 ※新横浜駅より乗車(226人) の7校・1116人。このうち東京駅から乗車した5校により出発式が行われた。
修学旅行専用列車に乗車する生徒
生徒を代表して大森第八中学校の西澤澪さんがあいさつ。「今日から2泊3日の修学旅行が始まります。私は修学旅行を成功させるためには自分から動くべきだと思い、実行委員長に立候補しました。修学旅行の成功は『良かったよね』と笑って終わる修学旅行にすることです。時にはうまくいかず、家族や友人に強くあたってしまうこともありましたが、修学旅行を成功させるという目的に向けて、修学旅行実行委員は準備を進めてきました。私たちはルールや持ち物、服装などについて、たくさん考えてきました。最高学年として規律を守り、修学旅行を学年の仲間たちと成功させます」と元気よく意気込みを語った。
元気よくあいさつを述べる西澤さん
JR東海を代表して東京駅長の和知勝之氏は「東海道新幹線は2024年10月1日に開業60周年を迎えました。開業当時は運行本数も1時間にひかり1本、こだま1本の計2本でした。現在では1時間あたり、のぞみ12本、ひかり2本、こだま3本となりました。最高速度も開業当時は210kmで東京~新大阪間は4時間かかっていたのが、今では285kmで2時間21分となり、これまで約70億人の方にご利用いただくなど、世界に誇る高速鉄道として進化をしてきました。修学旅行では一生の思い出をたくさん作ってきてください。多くのことを学んで無事に帰ってくることを祈念します」とあいさつした。
東京駅長の和知氏によるあいさつ
【東京都中学校長会修学旅行対策委員会委員長 光山真人氏(葛飾区立本田中学校長)】
JR東海やJR東日本の協力により、新幹線で修学旅行の特別列車を走らせていただいてます。新幹線は分刻みで走行しており、そこに特別列車を走らせるのは大変なことで感謝しております。東京都の公立中学校は611校ありますが、本日の学校は、その先陣を切って出発します。611校を代表する気持ちで関西方面の修学旅行を楽しんでください。
東京都中学校長会修学旅行対策委員会によると、2025年度に東京都の公立中学校で連合体輸送を利用するのは483校・69,229人。内訳は関西方面への利用は455校・65,564人、広島方面の利用は13校・1,775人、東北・北海道方面への利用は3校・353人、東北方面への利用は1校・135人、北陸方面への利用は11校・1.402人となっている。