四国中央市立川之江小学校で8月30日に開催された「GIGAフェスティバル2025」において、ARスポーツ「HADO(ハドー)」を開発するmeleapによるHADO体験イベントが実施された。
本イベントは、同市内の小中学生を対象に、HADO体験やプログラミング大会を通じて、デジタル技術と学びを融合させる取り組み。川之江小学校のなかよしホールで行われたHADO体験には多くの児童が参加し、年齢を超えて真剣勝負を楽しむ姿が見られた。
「HADO」は、頭にヘッドセット、腕にセンサーを装着し、エナジーボールやシールドを駆使して戦う日本発のARアクティビティ。ルールがシンプルでわかりやすく、年齢・性別・運動能力を問わず楽しめ、 “次世代のスポーツ”として注目されている。
今回の体験イベントについて、同小の西本修平教諭は次のようにコメントしている。
HADOは運動能力の高い低いに関わらず、運動に親しめる点が大きな魅力です。体育に苦手意識を持つ子供たちも、楽しんでプレイすることができています。また、戦術面を工夫する際に対話によるコミュニケーションが活性化されることで、学級経営における人間関係の構築にも良い影響を与えていると考えています。これまで体育が苦手だった不登校傾向の児童にとっても、登校のきっかけとなるなど、前向きな変化が見られました。
今回のイベントでは、年齢に関係なく多くの方にご参加いただき、皆さんに楽しんでいただくことができました。通常のスポーツでは大人が手加減するような場面でも真剣勝負が生まれ、子供たちが大人を倒して喜ぶ姿も見られました。年齢を超えて本気で向き合える点もHADOの特長と考えています。
川之江小学校としては、児童との対話を通じて、より深い学びへとつなげていきたいと考えています。今後もさまざまな単元において「問い」を持ち、児童自らが主体的に学習へ取り組めるような環境づくりを目指していきます。