長岡技術科学大学は、AI英語論文執筆支援ツール「Paperpal」(提供元:カクタス・コミュニケーションズ)の試験導入を開始した。本取り組みは、次世代を担う若手研究者の育成と、博士課程の学生による研究成果の発信力強化を目的としている。
研究成果を国内外へ発信するためには英語論文の執筆が不可欠であるが、その作成には多くの時間と労力を要する。同学は、AIツールの導入による執筆作業の効率化を通じて、学生が本来の研究活動により多くの時間を充てられる環境の構築を目指している。

試験導入の対象となるのは、同大学においてJST次世代研究者挑戦的研究プログラム(NUT-SPRING)の支援を受けている選抜学生45人。トライアル期間は8月から2027年3月までの8カ月間を予定しており、期間中は上位プランである「Paperpal Prime」が提供される。
導入されるツールは、出版済みの学術論文データと熟練の校正ノウハウを学習したAIを搭載しており、文脈に応じた適切な英語表現の提案や文章のリライト、単語数の調整などをリアルタイムで支援する機能を持つ。
同学は今回の試験導入を通じて、英語論文の質の向上や研究時間の確保、学生による論文投稿の促進といった効果を期待している。今後はトライアル期間中に、対象学生からのフィードバックや詳細な利用状況を収集する。さらに、実際の英語論文投稿へどのように寄与したかを含めた導入効果の検証を行う方針だ。
同学はこれらの検証結果を総合的に踏まえた上で、研究力および発信力強化の一環として、次年度以降の本格的な利用継続について検討していくとしている。