生成AIが急速に普及するなかでも、高校生や大学生の多くが英語力の重要性を認識し、海外留学の価値を感じていることが、オーストラリア留学支援サービス「Mirai Bridge」を展開するラグザスの意識調査で分かった。全体の約9割が生成AIを日常的に利用しているものの、AIでは代替できない直接的なコミュニケーションや現地での実体験を重視する姿勢が浮き彫りとなった。

調査によると、ChatGPTなどの生成AIを「月に数回以上」利用している生徒や学生は90.0%に達した。このようにAIが身近な存在となる一方で、翻訳や会話AIが普及した現在でも英語力が「必要」と答えた割合は、「非常に必要」(38.0%)と「やや必要」(48.3%)を合わせて86.3%に上った。一方、「必要ない」とする回答は少数にとどまった。

AIの普及に伴う英語学習への意識変化では、「より勉強したいと思うようになった」(17.0%)と「少し勉強したいと思うようになった」(38.0%)を合わせた55.0%が以前より英語学習に前向きな姿勢を示した。「勉強しなくてもいいと思うようになった」は6.3%にすぎず、AIの登場が学習意欲の低下にはつながっていない現状が示された。

また、AI時代における海外留学について84.3%が「価値がある」と回答した。留学に価値を感じる理由(複数回答)としては、「現地でしかできない経験がある」(60.9%)が最多で、次いで「異文化交流ができる」(44.3%)、「コミュニケーション能力が身につく」(42.3%)が続いた。「AIでは体験は代替できない」(23.7%)という意見もあり、単なる語学の習得にとどまらない体験価値が評価されている。

AIでは代替できない英語力を尋ねたところ、「コミュニケーション能力」(57.0%)が半数を超えて最も高かった。以下、「会話力」(33.7%)、「友人づくり」(30.7%)、「異文化理解」(28.3%)と続いた。文面での翻訳や英文作成はAIで容易になったものの、相手との人間関係を構築する力や異文化を理解しながら対話する力は、人と人が直接向き合う体験を通じてのみ養われると生徒・学生らが捉えていることがうかがえる。

<調査概要>
調査手法:インターネットによるアンケート調査
実施時期:2026年8月13日~8月17日
調査対象者:全国の高校生・大学生
回答数:300