視力矯正が必要な子供は全体の約3割に上る反面、そのうち半数近くが未矯正だった。保護者の半数が「視力矯正が必要な基準を知らない」と回答していることが背景にあると考えられる。
「Zoff(ゾフ)」を運営する㈱インターメスティックが、小学校4~6年生の男女279人にメガネと視力に関するアンケートを実施。小学校6校約2300人分の視力データを基に分析。さらに小学生の保護者600人、小学校教員200人を対象に、「子どものメガネに関する実態調査」を今年2~3月にインターネットで実施した結果から、前述のような状況が明らかになった。

48.2%の保護者が「メガネをかけると視力が低下しやすくなる・悪くなる」と思い、メガネを使用している子供の保護者の47%が子供自身にメガネの破損経験があり。スポーツなどで「メガネが邪魔」と感じる保護者は73%で、子供のメガネ使用に負の印象を持つ保護者が少なくなかった。
また教員の4割が「メガネが原因でケガをしたシーンを見たことがある」と回答。「視力低下が原因で授業に集中できていない様子の子供」を見たことがある教員は68%に上った。
さらに、保護者が子供のメガネに求める要素の1位は「安全性」(66.3%)、2位は「壊れにくさ」(62%)であることがわかった。
藤田医科大学・山陽小野田市立山口東京理科大学の山本直樹教授は「保護者が正しい知識や選択肢に触れる機会が限られている実態がうかがえる。子供の生活に合ったメガネを選ぶことが重要。学校現場でもメガネの破損やケガ、視力低下による集中力への影響が指摘されており、子供の視力対策は家庭だけでなく、教育環境や社会全体で支えていく必要がある課題といえる」と指摘する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年5月25日号掲載