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教育ICT

1人1台PC活用は業務改善から~春日井市教育委員会

2021年2月1日

文部科学省のGIGAスクール構想を受け、愛知県春日井市教育委員会では8月から各校にChromebook(以下、PC)の導入が始まっており、2月中旬には完了する予定だ。先行して配備が完了している春日井市立出川小学校(児童数720人)、同高森台中学校(生徒数320人)、同藤山台小学校(児童数470人)では、まず教職員の業務改善にPCを活用し、その結果授業改善にもつながっているという。各校所属の教員がそれぞれの取組について討議した。コーディネータは高森台中学校の水谷年孝校長。参加者は、出川小・望月覚子教諭・福井美有教諭、藤山台小・垣内友加里教諭・久川慶貴教諭、高森台中・小川晋教諭。

教員がクラウド活用の利便性を 体験すると授業活用も進む

教員がクラウド活用の利便性を体験すると授業活用も進む

クラウド活用で業務改善

水谷校長 (高森台中)

水谷校長(高森台中)

■水谷 今日参加している3校がこの数年間、春日井市のICT活用を牽引しています。出川小学校は日常の授業改善を目的に10年間、高森台中学校は5年間、藤山台小学校が3年間取り組んできました。

春日井市では1999年度に校務の情報化が始まり、2008年度からは提示環境の整備、2014年には出川小学校で11PC活用が始まりました。本市の情報化の特長は、校務の情報化からスタートし、授業で使う前に、教員が使って便利さを実感している点にあります。

GIGAスクール構想によるPC活用も同様です。子供に使わせることをいきなり考えるのではなく、まず教員にアカウントを付与してクラウドを活用することが重要と考えて準備を始めました。その途端、新型コロナウイルスの感染拡大で3月の休校が始まったという経緯がありますが、授業動画の制作やオンラインで職員会議を行うことを通して教員自身がクラウド活用に慣れること、利便性を体験することができ、授業活用が進んだ点が3校の成功の要因ではないでしょうか。各校の業務改善の事例をお聞きしたいと思います。

望月教諭 (出川小)

望月教諭(出川小)

■望月 出川小学校では休校期間中からオンライン会議や校内研修を始めました。研修後は各自でGoogleスプレッドシートに感想等の入力を必須化するなど、使わざるを得ない状況が用意されていました。

2学期の校内研修では、授業を見た感想を各グループで1枚のGoogleスライドに入力しました。各自が書き込むと即共有でき、発表資料がリアルタイムで作成できるという体験は、その後の授業活用に大いに役立ちました。

■水谷 11アカウントが用意されたのは20206月からで、それまでは一部の教員のみアカウントが付与されていましたが、会議程度であればそれでも十分に利用できるのです。

クラウド活用のメリットは「共有できること」にあります。GoogleスプレッドシートもJamboardも、「共有」する点は同じですから、何を使っているのかを意識する必要がないのです。

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