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教育ICT

【学習用デジタル教科書・小学校算数】良質な教材が情報端末活用を促す~印西市立原山小学校

2021年11月1日
学習用デジタル教科書特集

印西市立原山小学校(松本博幸校長・千葉県)は市のICT活用実証校として2020年度中に1人1台情報端末の配備が完了している。学習者用デジタル教科書(+教材)(以下、学習者用デジタル教科書)については、学校予算・市教委予算及び国の補助事業も含めて配備。現在、算数(全学年)、理科(3~6年)、外国語(3~6年)の活用を進めている。昨年10月より、子供たちと同じタイミングで情報端末活用をスタートしたという小川倫子教諭の4年算数の授業を取材した。授業では学習者用デジタル教科書(東京書籍)と授業支援ツールを組み合わせて進めていた。

学習者用デジタル教科書で説明し合う活動を複数回行った

机の拡張天板で、情報端末や文房具の落下がほぼなくなった。情報端末を2台置いても余裕のスペース(関連記事

4年算数「倍の見方」の授業。児童は、この日の課題「親のヒョウの体重は子どもの体重の6倍で72㎏です。子どもの体重は何㎏ですか」をノートに書いてから各自で考え、終わった児童同士で考えを交換し合っている。

小川教諭は、ある児童の考え方を示したノートを教員用端末のカメラで撮影し、教室前方にある65インチの大型提示装置で全体に提示。これも昨年10月に導入されたものだ。

提示された考え方を別な児童が説明。「割り算」で解く方法だ。小川教諭が「もう一度説明を聞きたい人?」と聞くと何人かが手を上げた。児童たちは説明内容を1フレーズずつ繰り返し、定着を図っていた。

その後、学習者用デジタル教科書を開き、異なる考え方である「掛け算」で解く考え方を確認。どう異なるのかについて各自で考えてから説明し合う時間を設けた。

問題練習も学習者用デジタル教科書を使った。

端末をタテにすると1ページ表示になり、書き込むスペースが増えるので、教科書上の長短2本のテープ図に書き込みながら考えた。計算をデジタル教科書上で行っている児童もいる。

指タッチで書き込む児童、スタイラスペンを使う児童、マウスを使っている児童と入力方法はそれぞれだ。

端末をタテにして1ページ表示にし、書き込みスペースを確保する児童

端末をヨコにして全ページ表示にし、該当部分を拡大して書き込んでいる児童

学習をスムーズに進めることができる

小川倫子教諭は「授業では、学習者用デジタル教科書と授業支援ツールを組み合わせて使うことが多い。学習者用デジタル教科書の良い点は『教科書を忘れる』『どこを開けばよいか迷う』ことがほぼない点、『練り上げられた良問を教科書上に書き込みしながら考えることができ、それを瞬時に共有でき、様々な形で再利用できる点』だと思う」と話す。紙の教科書のようにページをめくることなく、端末上で必要な箇所を開けるので、授業での問題演習の際も宿題の際も、これまでよりスムーズに取り組める児童が増えたようだ。

説明し合う活動を多く取り入れており、児童は教科書上の図やグラフ等に書き込みしつつ画面を見せながら説明し合えるため、粘り強く対話する様子が見られるようになっていると語った。

学習者用デジタル教科書で自由なやりとり可能に

松本博幸校長

20203月のコロナ禍、企業よりLTE対応のChromebookの貸与を受けて活用をスタート。このとき、本校の方針として情報教育に力を入れること、なぜそれが必要なのか、そのために何に着手すれば良いのかを教職員全体でじっくり考えた。これで皆の覚悟が決まり、全体で進めることができた。端末活用は「できることから少しずつ、やりやすい教科から」と伝え、子供に検索させる、子供の意見を共有してまとめる等、当初から児童中心の活用を模索。最も取り組みやすかったのが特別活動だ。もともと、主体的に問題を発見して意見を募り、合意形成を図る活動であり、ここに情報端末を利用することで、より円滑に話し合いが進むようになることを教員が実感できた。これが教科の学習イメージづくりにつながっている。

■端末持ち帰りは週2回から

市配備の情報端末の導入は昨年10月から2段階で実施。ネットワークはブレイクアウト構成で1Gのベストエフォート。現在11台環境だが運用上、大きな支障はない。

端末の持ち帰りも当初からスタート。端末持ち帰りを行っていない学校も多いと聞くが、なぜできないのかと疑問だ。本校では週2日程度は持ち帰り、それ以外は児童の主体性や担任の裁量に任せている。自宅でも充電でき、学校の充電保管庫でも充電できる。

中には「インターネット閲覧で子供が夜更かしをするので制限してほしい」という保護者もいる。その場合は個別対応で、システム的にアクセスできない対応をとることもある。全員が同じ環境にあることにこだわる必要はないと考えている。

端末は卒業するまで自分のものとして個人管理する運用で、本体にシールを貼る、デスクトップを変更する等、自分のものと考えた使い方をしている。また、卒業時は端末をきれいにして返却することを児童に伝えている。

入口の指導は重要で、クラウドにアクセスすることはオンラインの入り口であることを周知。さらにデジタルシティズンシップについても継続して学ぶ機会を設けている。

■書き込みながら対話しやすい

情報端末活用には良質なコンテンツが必須。それの代表が学習者用デジタル教科書だ。ここに直接書き込みながら説明し合うことができ、意見交流や対話の機会が増えている。互いの教科書に書き込み合う様子も見られるが、これは紙の教科書ではありえないことだ。書き込みをすぐに消去できる点もデジタルの良さの1つで、自由なやりとりが可能になった。各校の情報交換で活用事例や使い勝手等の話題が出るようになっている。本校でも導入教科を徐々に増やしているところだ。

<編集部補足>

東京書籍が採用しているレントランスビューアWeb配信版は「本文拡大した時」でも書き込みデータの保存ができるバージョンアップを9月に実施。ただし、端末または校内サーバにインストールしている場合、個別にバージョンアップする必要がある

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年11月1日号掲載

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