図書館HPで事前に予約した本を、通勤・通学時に駅前で受け取る(借りる)ことができる「図書受取ロッカー」について、奈良市では2024年10月16日に市内の2つの駅(近鉄大和西大寺駅・近鉄学園前駅)で設置。利用開始から約1年間で、のべ7560人が利用、1万5458冊を貸し出している(2025年9月末時点)。これは想定を超える人数・貸出冊数であり、2か所のロッカー(1か所あたり38扉・計76扉)は全てフル稼働・予約待ちの状況となったという。

非常に好評であることから、2025年11月18日から新たにJR奈良駅・近鉄富雄駅・近鉄学研奈良登美ヶ丘駅の3つの駅でも設置・運営を開始した。導入しているのは内田洋行の「予約本貸出ロッカー」。
市では従来、13歳から30歳の貸出冊数がほかの年代と比べて少なかったことから、「図書受取ロッカー」によって通勤や通学で駅を利用するこの年代の利用も期待されている。先行で設置した2つの駅では、図書館本館と比べて23~60歳の利用者の割合が高いという。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年12月8日号掲載