
西岡壱誠/著
未来図編集部/監修
笠間書院
四六判 304頁
1980円
令和の日本に実在する15のユニークな学部・学科を紹介。大学学長や教授、在校生へのインタビューを交え、学部ができた背景や特色を示す。
福井県立大学にあるのは恐竜学部。福井が「恐竜王国」だからという理由ではなく、「地域の資源を生かしながら、ユニークで実践的な学びを提供する」という方針により誕生した。よって、恐竜研究者志望だけが集まるのではなく、卒業後の進路は地質系のデジタル産業、観光業、ゼネコン、IT系など幅広い。
佐賀大学のコスメティックサイエンス学環は、化学・生物学・皮膚科学・工学などを横断して化粧品を学ぶ理系の学問体系だ。「学環」とは、2019年に文部科学省が大学設置基準を改正して生まれた仕組みで、既存の学内資源を利用して新しい教育課程を編成できる。佐賀の豊かな自然素材とアジアとの交流や地の利を生かし、学内外での学びに発展している。
令和以降「何を学ぶのか」という軸で志望大学を考える傾向にある。好きなことを突き詰める人を育てる大学が求められている。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年8月24日号掲載