菅公学生服(カンコー学生服)は、全国の高校生500人を対象に実施したジェンダーレス制服と生徒の意識に関する調査結果を発表した。

性別に関わらず選択・着用できるジェンダーレス制服について、「とても良い取り組みだと思う」(50.6%)と「良い取り組みだと思う」(42.6%)を合わせ、93.2%の高校生が肯定的に評価していることが判明した。また、自身の学校で「スラックスを着用している女子生徒がいる」と答えた割合は73.4%にのぼり、学校現場での普及が着実に進んでいる実態が浮き彫りとなった。


選択肢の導入が進む一方で、教室における周囲の反応に対しては慎重な見方も根強い。クラスで女子生徒がスラックス、男子生徒がスカートを着用して登校した場合の受け止め方として、「見慣れると気にならなくなると思う」(59.8%)や「本人の自由だから気にしないと思う」(25.8%)といった前向きな回答が大半を占めた。
しかし一方で、「クラスの中で少し浮いてしまうと思う」(18.4%)、「めずらしがって、ジロジロ見ると思う」(14.4%)、「陰口を言われると思う」(8.6%)、「いじめにつながると思う」(5.4%)などの懸念も示された。制服の制度が整うだけでは十分でなく、生徒が安心して選択できる教室の雰囲気や「心理的安全性」の確保が課題となっている。

安心して自分らしい制服を選べる学校にするために必要な取り組みを尋ねたところ、「LGBTQや多様性に関する正しい知識を学ぶ授業」が51.8%で最多となった。次いで「校則の見直し」(41.2%)、「教員や学校側からの積極的な説明やアナウンス」(22.2%)が続いた。
単に制服の選択肢を増やすだけでなく、多様性についての理解を深める学習や、教員主導の丁寧な説明を通じた環境づくりが求められている。

<調査概要>
調査手法:インターネット調査
実施時期:2026年7月
調査対象者:全国の高校生男女
回答数 500人(男子170人、女子330人)