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教育ICT

【寄稿】幼児教育から初等中等教育へ連続性ある情報活用能力育成~園田学園大学 こども学部こども学科 堀田博史教授

2026年1月2日

生活科にも「情報の領域(仮称)」を


■情報端末等は生活科でも活用

園田学園大学 こども学部こども学科 堀田博史教授

園田学園大学 こども学部こども学科 堀田博史教授

2025年11月10日、中央教育審議会教育課程部会情報・技術WGと生活・総合・探究WG合同の会議が行われた。

そのなかで「質の高い探究的な学びの実現に向けた新たな枠組み」(図1)(※1)において、小学校の総合的な学習の時間の一部を情報ブロックとミニ探究で構成される「情報の領域(仮称)」の設置が検討されている。

情報の領域(仮称)で、情報ブロックで情報活用能力を育成し、ミニ探究で探究活動を支える。

それらを繰り返すことで、各教科の学びや総合的な学習の時間でも、情報活用能力が応用できるイメージである。

この案が実現すると、児童の情報活用能力は一定のレベルを維持して育成される可能性がある。

一方で、1年生から情報端末が配布されているなか、生活科では情報の領域(仮称)に類するものがない(図1)。

そのため、情報活用能力育成やミニ探究は小学校3年生から取り組めばよい、極端な意見としてこの時期は情報端末は使用しなくてよい、という誤解につながるという懸念がある。

しかし生活科の教科書では、校内探検や秋見つけなどで、情報端末のカメラ機能を活用して写真や動画を撮る機会がある。

このような学びに関連して生活科の教科の一部、または独立した(仮称)情報の領域に類するものが必要であることから、生活科においても情報活用能力育成を明示した方が、より連続性のある育成につながるのでないだろうか。


■幼児期に適した情報活用能力を育む

幼児教育でも、教育課程部会幼児教育WGで主な検討事項「1.遊びの中での直接的・具体的な体験の一層の充実に向けた、指導と評価の改善・充実の在り方」(※2)において、直接的・具体的な体験の充実を図る道具としてのICTの活用について、が挙げられている。2024年10月には、今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会最終報告(※3)で「国においては、幼児教育の『環境を通して行う教育』の環境にはデジタル環境が含まれることを明確にし、ICTの効果的な活用方法等についてより実践的な調査研究を進めるとともに、研修プログラムの開発や研修資料等の提供を行うことが必要である。その上で、必要なデジタル環境の整備や支援について、例えば1クラスに複数台の幼児向け情報端末やWi-Fi等を配備したり、ICT技術者を派遣したりするなどの検討をすることが重要である」と示された。

クラスに情報端末が配備されることで、幼児が園内で飼育している動植物を情報端末で写真を撮り、クラスで共有することも考えられる。その想定では、図1の遊びを通した学びでも、情報の領域(仮称)に類するものが必要となり、幼児期に適した情報活用能力育成が求められるのではないだろうか。


■今後の検討に期待

今後各WGで議論が深まることを期待しつつ、幼児教育から初等中等教育まで情報活用能力育成が途切れることなく、その学びに連続性があることが求められている、と感じている。

<引用資料>※1=論点整理(2)質の高い探究的な学びの実現、2025年9月25日中央教育審議会教育課程企画特別部会より引用(参照日2025/12/14) ※2=主な検討事項、2025年10月22日 幼児教育ワーキンググループ保育専門委員会 資料1より引用(参照日2025/12/14) ※3=今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会最終報告、2024年10月25日第131回教育課程部会資料3-3 https://www.mext.go.jp/content/20241025-mxt_kyoiku01-000038590-06.pdfより引用(参照日:2025/10/15)

 

教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年1月1日号掲載

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