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図書館

大学図書館と公共図書館 本で地域と人をつなぐ~「にぎやかな図書館祭」開催

2022年11月21日

大学附属図書館と公共図書館が連携し、地域と人のつながりを生みだそう――11月3~5日、大正大学附属図書館で行われたイベント「にぎやかな図書館祭(フェス)」は、同学附属図書館の見学ツアー、フォーラムや小学生向けのワークショップなどが行われた。

ォーラムでは図書館・出版社の立場からさまざまなエピソードが語られた

ォーラムでは図書館・出版社の立場からさまざまなエピソードが語られた

本イベントは大正大学(東京都豊島区)と豊島区立図書館の合同で行われた。5日には座談会「にぎやかな図書館フォーラム」を対面とオンラインで開催。(公社)全国学校図書館協議会理事長・設楽敬一氏、河出書房新社常務取締役・YA出版会相談役・岡垣重男氏、豊島区立中央図書館館長・倉本彩子氏、大正大学附属図書館館長・人間学部教育人間学科教授・稲井達也氏が登壇した。フォーラムのテーマは「本を通して“人”がつながる」。若者の読書と図書館の役割が話題の中心となった。

設楽氏は「学校読書調査」について紹介。小学校・中学校では増減しながらも平均読書冊数は伸びており「朝の読書などの普段の読書への取組が奏功しているのではないか」。取組の継続が求められる。「小さい頃に本を読まない子は、高校生になっても読まない。読む生徒と読まない生徒の2極化が進んでいる」という。

岡垣氏は「よく言われる“活字離れ”というのは嘘。昔は交換日記や電話だったものが、今ではメールやSNSなどに置き換わり、活字の絶対量は爆発的に増えている」紙媒体離れは確かにはあるが、紙の本の良さはなくならない、と語った。

2022年度からの豊島区立図書館基本計画(第二次)では、「にぎやかな公共図書館」が目指されている。倉本氏は「これまで図書館に来ていない人にも来館して欲しい。サードプレイスとしてさまざまな人が色々な目的で立ち寄れることを“にぎやかな公共図書館”と表現し、目指している」。

稲井氏は「学校図書館は子供たちが本に接する重要な場所」と話す。2023年は「学校図書館法」が制定されて70年。すべての学校に学校図書館の設置が義務付けられている。そうした中「司書教諭や学校司書といった、子供と本をつなぐ“人”の存在は大きい」と語った。


豊島区制90周年を記念した本イベントでは、他にも小学生対象のワークショップ等を実施。豊島区立巣鴨図書館もサテライト会場としてイベントを同時開催した。

協働学習の場としての大学附属図書館
高大接続の取組も

解放感のある大正大学附属図書館。天窓から自然光も取り入れている

大正大学附属図書館は202011月にグランドオープン。1~4Fフロアで構成される。1Fは主にコミュニケーションや授業の場。2Fの図書館の入口には本の貸出・返却等の受付、企画展や貴重書などの展示がある。23Fには探究学習や協働学習に適したスペースが各所にあり、テーブルと椅子、ソファー等を設置。防音の「グループ学修室」もある。NDCによる配架だけでなく、SDGs等のテーマに沿って本を集めたコーナーも。4Fは「静寂エリア」とし、私語厳禁、オンライン授業も行わない。

高大接続にも積極的に取り組む。近隣の指定した中学校・高等学校の生徒や、豊島区・北区・板橋区の中学・高等学校の教職員も利用できる。この秋、都立高校2校の生徒たちが訪問する企画も進行中だ。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年11月21日号掲載

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