関根佳恵/著
全国オーガニック給食協議会/協力
農文協
A5判 100頁
1100円
昨今、オーガニック給食(有機給食)の取組は盛り上がりをみせているように思える。オーガニック給食と無償化を結び付けようとする動きも生まれている。
しかし実際に導入しようとすると、地域住民から同意を得るのは難しいのが現状だ。
「慣行食品のままではダメなのか?」「有機食材は高価だから給食費が高くなる…」「安定的な調達ができない」「有機農業に取り組みたいけど、どうすればいいかわからない」「政府が公共調達に介入するのはルール違反では?」といった声が上がっている。
本書はオーガニック給食を進める基本となる歴史的背景や理論を、社会モデルを用いてわかりやすく解説。さらに、ブラジル・アメリカ・韓国・フランスの実践事例から、オーガニック給食を導入するうえでの課題解決の糸口を見つけていく。国内では長野県松川町、茨城県常陸大宮市の事例も紹介している。
これから取り組みたい人、気になっている人に向けたオーガニック給食の入門書。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年7月21日号掲載