
日本海洋学会
日本海洋政策学会/編
朝倉書店
B5判 352頁
5940円
SDGsの17の目標のうち、SDG14「海の豊かさを守ろう」に関する取組が遅れているという。2017年12月に国連総会で採択・宣言された「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」は、SDG14等を達成するために2021年から10年間で集中的に取組を実施するもので、目指す社会目標として①きれいな海、②健全で回復力のある海、③持続的に収穫できる生産的な海、④予測できる海、⑤安全な海、⑥万人に開かれた海、⑦夢のある魅力的な海、を挙げている。
本書はこの7つの社会目標に沿って科学的知識を解説。海洋の仕組みや、現在の課題、それを解決する方法などについて、海洋学に社会科学や経済学などの視点も交えて整理し「生活に身近な・社会に役立つ」ことを目指して編纂された。気候変動に伴う海洋環境の変化のしくみや海洋生物・生態系のしくみなど幅広く150項目を収録。
読者に想定するのは海の課題について関心のある中高生、理科・社会科教員~一般で、グラフや図解なども豊富に掲載して分かりやすい。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年12月8日号掲載