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『ONE DAY ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話』マイケル・ローゼン/作、ベンジャミン・フィリップス/絵、横山和江/訳

2025年7月28日
BOOK REVIEW

ドイツ占領下のパリで…

マイケル・ローゼン/作
ベンジャミン・フィリップス/絵
横山和江/訳
鈴木出版
縦29.9㌢×横22.4㌢ 33頁
2200円

ユージン・ハンチューはパリに住むユダヤ人。1942年12月、パリを占領していたナチス・ドイツに対抗するレジスタンス運動をしていたユージンとその父親は、つかまってナチスの収容所に入れられた。仲間と共に逃げるためのトンネルを掘り進め、やがて70人もの人が交代で作業するように。しかしあと少しで脱出できる、というとことで見つかり、家畜用貨車でさらに別の収容所に移送されることになる。まだ誰も何もホロコーストについて知らず、分かっているのは何かしなければ二度と戻れない、ということだけだった。

実話を元にした絵本。作者は主人公親子と同じ貨車に、自分の父親の叔父夫婦が乗せられ帰らぬ人になったことを知り、本書を執筆した。カバーの絵はホロコーストの犠牲になった人びとやその時代に生きた人たちの写真を参考に描かれた。

数えきれないほどのユダヤ人が命を落とした最悪の時代に、互いに助け合ったり、協力して逃げたりできた人がいたことは、元気づけられると同時に平和を願う強い気持ちが湧いてくる。

 

鈴木出版

教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年7月21日号掲載

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