
樋口咲子/監修
岩崎書店
A4変型判 32頁
3300円
読みやすい文字の書き方を、キャラクターによる会話形式で解説。コツが五七五でまとめられ、リズムで覚えられる。
「向かい合う 画をすこし まるくする」は、平仮名の「こ」や「い」などの二つの画を円の一部のようにまるく書くとよい、という五七五。「書きはじめ マスのどこかな? よく見よう」「ヲの書き順 横・横・ななめの 全三画」など、書写の授業で活用できるコツが多数紹介される。
文字を書くときの疑問を論理的に説明している。「も」と「モ」は字形は似ているが、横画を書く順番が異なる。これは文字の成り立ちに理由があるからだ。また「とめ・はね・はらいがあるのはなぜか」「書き順を守ると、きれいな文字になるか」といった解説からも、書写が合理的に成立しているとわかる。
全3巻シリーズ。2巻『漢字と配列』、3巻『道具と場面』。毛筆・硬筆の両方を取り上げ、その具体的な指導内容が満載。3巻ではポスター、ノート、封筒などの場面ごとにどのように文字を書けば良いのか解説している。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年7月21日号掲載