堀川照代/編著
樹村房
B5判 216頁
2750円
学校図書館に関わる研究者や司書教諭・学校司書等、公共図書館員が現場で取り組んできた様々な理論や実践報告を集成。1章「学習の基盤となる資質・能力を教科横断的に育成する」で総論を、2章「学校図書館の基本を押さえ校内教職員と共有する」3章「読書活動と探究的な学びについて考える」で基本的知識を、4章「学校図書館の整備・運営を進める」8章「学校図書館のDX化を進める」で環境整備について、5~7章で校種ごとの事例を紹介する。
全編にわたって執筆陣による具体的な事例を写真や図版などとともに掲載し、学校図書館利用のイメージを得られるほか、その考え方、教員や子供たちの実際を知ることができる。
資料・情報の利用は「巨人の肩の上に立つ」と表現されるという。「ゼロから出発するのではなく、先人の知識の上に新しい知識を積み重ねていくことができるのです。そこが、体験学習と異なる点です」(「はじめに」より)。学校図書館関係者をはじめ、学校の管理職、ICT教育担当者も活用したい一冊。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年9月15日号掲載