
田口奈緒/編著
合同出版
B5判 160頁
2200円
性暴力がいじめと異なる点は、目撃者がいない場合が多く事実確認が難しいこと、加害者・被害者双方のプライバシーへの配慮が必要であることだ。緊急対応から予防までを丁寧に解説する。
学校は性暴力が発覚したら原則は即時対応。聞き取りの際は事実確認と生徒指導を分けて考え、感情的な対応をせずに、繰り返し話を聞かないことがポイントだ。初期対応は最も重要で、児童生徒のその後の人生の分かれ道になる。
ときには外部機関と連携して、学校というチームで対応する必要もあるだろう。具体的な事例や対応例とともに、誰にでも実践できる性暴力対応や、被害児童生徒への傷つきに寄り添うケアなどを紹介。
性暴力を起こさない学校づくりのアイデア、性の問題行動が見られる子への再発防止支援なども取り上げる。教員は「子供だから」と事態を過小評価すべきではない。
性暴力の発生時はもちろん、危機管理トレーニングとしても活用できる一冊。性暴力は突然起きる。そのとき学校に何ができるのか。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年3月16日号掲載