鹿児島県立甲南高等学校の2年生19人が6月10日、ビデオリサーチ本社を訪問し、テレビ視聴率を題材に統計とデータ活用について学んだ。
同校では修学旅行で職場体験学習を行っており、警視庁、筑波大学、クリニック、印刷会社など多様な訪問先から、生徒が興味に応じて選択している。ビデオリサーチ社での職場体験は今回で15年目。
全体説明の冒頭では、甲南高校OB社員が「世の中には想像以上に多様な職業がある。自分のやりたいことを探す方方法の一つとして今日を活かして」とメッセージを送った。
特別授業は、2025年鹿児島地区の年間リアルタイム視聴率ランキングを予想するクイズから始め、視聴率が「標本調査」により算出されることを学んだ。正しく抽出すれば全体の傾向に近い結果が得られることを実験動画で示し、視聴率は番組制作や社会の動向把握に活用される、次の行動のヒントを得るデータであることが伝えられた。

「視聴率10%の番組」と「再生回数100万回の動画」は、どちらが多く見られているかという問いに対して生徒全員が前者を選んだが、指標が異なるため単純比較はできないと伝えられた。

座談会では地方出身の若手社員が参加。
大学選び、就職活動、現在の業務、文理選択の悩みなど幅広いテーマで高校生と対話が弾んでいた。

食品・健康・美容系のマーケティングやスポーツデータサイエンスに興味をもち本プログラムに参加している生徒がいる一方、進路に迷う生徒もおり、社員は「高校生の段階ですべて決めなくてよい」「今しかできない経験を大切に」と助言した。
視聴率を通じてデータの意味と社会での活用の一端を知り、将来を考える機会となったようだ。ビデオリサーチは今後もデータリテラシー向上と未来を担う人材育成に貢献していく考えだ。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年6月22日号掲載