(一社)東北観光推進機構は7月27日、東日本旅客鉄道㈱との共催で「東北教育旅行セミナー(東京会場)」を開催した。
教育旅行誘致を目的とし、学校関係者に向けて「だからこそ東北で学ぶ」と題し、青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の東北6県および新潟県の教育旅行の魅力を発信したほか、旅行各社や受け入れ事業者との個別相談会などが行われた。
首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)から東北への教育旅行はコロナ禍で増加したが、現在コロナ禍以前より多いものの実施校数はやや落ち着いてきている。今後より一層の増加が期待される。

渡辺専務理事
東北観光推進機構の渡辺厚専務理事は開会にあたり「東北には体験学習などの良さがある。東日本大震災から15年経ち、風化が懸念されるが、震災に関する学習環境は整いつつある。農作業や雪など多様な体験活動ができ、再生エネルギーの最新技術などにも触れることができる。新しい東北の姿を見て欲しい」とあいさつした。
東北観光推進機構・市場戦略部の大河原慶胤チーフは東北の魅力を紹介。生徒への【教育効果的な要因】では「震災・減災・防災学習」「自然・環境学習」「歴史・文化」「農林漁業体験」を挙げ、震災遺構などでの学びから未来の防災・減災に活かす学びや、自然と共生する心を育む学びなどの‘学びの宝庫’であること、また教職員にとっての【運営環境的要因】は、物価の高騰やオーバーツーリズムによって計画通りの学習行程が困難になる、といった最近の教育旅行の動向について、東北での影響は限定的であると話す。
またHP「東北まなび旅」の活用方法を紹介。修学旅行のモデルコース170コースをはじめ「震災・探究・SDGsコンテンツ」186コース、無料で読める『東日本大震災伝承施設ガイド』(復興庁発行、るるぶ特別編集)ほか多彩なコンテンツがある。モデルコースや観光地データ、ホテル情報はパワーポイントやPDFが、また無料画像データも提供しており、企画書やしおりづくりに活用できる
東北まなび旅HP=https://www.tohokukanko.jp/manabi/
東日本旅客鉄道㈱(JR東日本)マーケティング戦略部地方開発・流動創造ユニットの林しほり副長は「東北復興ツーリズム」を紹介。JR東日本、地域、旅行会社が連携する取組で、2026年7月17日現在110団体が加盟しており、教育旅行への取組にも力をいれている。
東北復興ツーリズムHP=https://www.jreast.co.jp/travel/fukko/
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の東北6県および新潟県の各県から、特色のある教育旅行のプレゼンテーションが行われた。
昨年度から注視されている「クマ」対策については、安全・安心な教育旅行の実施に向けて、青森県の「ツキノワグマ出没情報管理システム くまログあおもり」をはじめ、各県で情報共有の仕組みや、旅行者配布用の資料等を用意している。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年8月24日号掲載