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学校施設

学校給食は食育の教材【第17回】教科との連携

2015年11月16日
連載

授業の流れに合わせた自然な導入を

連載 給食

学芸会・音楽会・学習発表会など、学校行事がたけなわな時期です。大きな行事が終わり、授業に集中できるこれからの時期に取り組みたいのが、「教科と関連した食に関する指導(以下、食育)」です。給食時間を活用した指導や学級活動での指導と異なり、「食を知ること(知識)」を中心に様々な発展を通して、追究や探究を深めることができるのは、教科と関連した「食育」ならではの学びだと感じています。

担任と協力しながら授業を展開

担任と協力しながら授業を展開

導入のポイントは、次の5つです。

  1. 教科書を見よ!⇒キーワード探し
  2. 資料作成⇒題材が決定したら、とことん調査をしてまとめる。ポイントは、単元の流れ・内容を把握し、題材を効果的に活用できるようにする
  3. 担任に相談⇒授業計画と照らし合わせどこに組み込めるか検討し、指導略案を作成
  4. 試行する⇒食育推進チームや学年主任、管理職に提案の上で実施し、食育年間計画に組み入れられるか検討する(必要に応じて授業案・学習指導案を作成)
  5. 来年度の計画案を作成⇒学校評価や年度末反省にて提案する

【教科書から見つけたキーワード】

    • 1年生活科=ミニトマト
    • 2年国語=鮭、ふきのとう
    • 3年社会=地域の野菜、昔の暮らし
    • 4年国語=大豆、社会=災害用食品
    • 5年社会=我が国の食糧生産、輸入食品、理科=発芽
    • 6年家庭科=まかせてね、今日の食事、社会=米

※教科書は各自治体で異なるので、必ずしもこのキーワードが有効とは限りません

【実践例】

■1.2年国語科

「さけが大きくなるまで」

サケの卵から飼育し・稚魚を川に放流するまでを記録した写真を提示し、20分ほどの食育タイムを実施。内容は、生命誕生の不思議に触れながら、鮭の卵である「いくら」も親の鮭も人間の食生活に密接であること、サケの遡上で知られる北海道の石狩川周辺の地方の鮭料理について紹介し、鮭のふるさとをイメージしてもらう。給食は、石狩ずしや石狩汁など、鮭を使った料理を提供。

■2.3年国語科

「すがたを変える大豆」

大豆の変身の図を提示して説明文を復習しながら、変身するときに使った道具などの実物や写真を紹介。教科書には出てこないが、搾って油にもなることを追加で伝える。変身する他の食品のヒントを告げて、「調べたい食べもの」の参考にしてもらう。給食は、大豆と大豆製品を使い「大豆フェア」。

■3.4年社会科

「安全なくらしとまちづくり」

地震などの災害に備えるという小単元で実施し、災害時に重要なライフラインの一つに非常食があることとその特徴を考えてもらう。また、非常食には温かい料理が足りないことを説明し、「炊き出し」を紹介。給食は、非常食を活用したメニューを提供。

このように、どの教科にも何かしら「食育のヒント」があります。すべてを指導に結び付けるわけにはいきませんが、学校環境や児童生徒の実態を把握し考慮して、各学年1つくらいの「教科と関連した食育」を計画してみてはどうでしょう。

あくまでも主体となる教科指導から逸脱することなく、教育的効果が得られる題材・内容にすることが大切です。その上で、授業の流れを損なわないような導入の仕方、つまり繋ぎ方やまとめをどうするかが今後の課題となるでしょう。

給食の写真は「いい歯の日(11月8日)」の給食。献立はガーリックパリジャン(ガーリックトースト)、牛乳、メヒカリの変わり揚げ、かぶのスープ、もやしサラダ、リンゴ

 


大留光子=昭和53年より東京都内4区を経て平成21年度に栄養教諭として江戸川区に勤務。25年3月退職。現在は、学校給食研究改善協会調理講師の他、学校給食Web「おkayu(www.okayu.biz/)」のディレクターを務める。

【2015年11月16日号】

学校給食は食育の教材

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