文部科学省が先ごろ公表した2022年度地方教育費調査によると、21年度中に支出された地方教育費総額は16兆2056億円だった。そのうち学校教育費は13兆6358億円で、支出項目別では人件費等の消費的支出が11兆2164億円、施設の新・増改築等の資本的支出は1兆3219億円。前年比がいずれも減少する中、高等学校のみ増加した。
2021年度の地方教育費のうちの学校教育費は13兆6358億円で、前年度比5272億円(3・7%)減少。このうち人件費、教育活動費などの消費的支出は11兆2164億円で、前年度比1222億円(1・1%)減少。施設等の建築費、設備・備品等の資本的支出は1兆6205億円で3743億円(18・8%)減少だった。
資本的支出の最高値は1992年度で2兆3597億円、そのうち建築費は1兆7881億円だった。以降、微増減しながら少しずつ減少傾向にあり06年、07年は1兆1900円前後で最低値だった。ギガスクール構想でPC整備が本格化した19、20年度は小中学校の設備備品費が増加した。
21年度の資本的支出は、建築費が1兆3219億円、設備備品費が2475億円で合計1兆6205億円。前年度より3743億円(18・8%)減少。特に設備備品費が3452億円(58・2%)と半分以下に大きく減少した一方で、建築費は217億円(1・6%)の減少で小幅だった。校種別の建築費は、小学校が6194億円で603億円(8・9%)、中学校が3369億円で87億円(2・5%)減少、高等学校は2163億円で525億円(32・0%)の増加だった。
