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図書館

子供の読書活動推進に関する有識者会議 第3回

2022年9月27日

文部科学省は2022年度「子供の読書活動推進に関する有識者会議(3)」を831日に開催。

発表ではまず東京都杉並区教育委員会事務局 杉並区立済美教育センター・学校図書館支援担当の奈良史香氏が「杉並区の学校図書館支援」について、組織や研修、環境整備等を紹介した。

東京学芸大学の高橋純准教授は「11台端末環境の下での学習指導」として、愛知県春日井市の小学校の事例を挙げた。問題解決的な活動では、一斉学習や友達同士の協働学習、個別学習が同時に行われている様子を紹介し、11台端末の活用が定着した地域での学習活動の特徴を解説した。

埼玉県立浦和第一女子高等学校担当部長兼主任司書の木下通子氏は「埼玉県高校司書の取り組み」について発表し、県内の高等学校で学校司書が生徒の読書推進や学校図書館のICT活用に積極的に関わっているようすとその背景を紹介した。

会議後半は質疑応答が活発に行われた。

杉並区では学校図書館の積極的な活用や、公共図書館や地域との連携、きめ細かい研修など区全体で取り組んでいる。「他の自治体が参考になる、取り組む際の秘訣は」という質問に対し、奈良氏は「学校図書館支援担当」が、教育センターの中の一組織であることが非常に大きい」と話す。学校教育全体の動きが見えること、指導主事も関わり話す機会も多いこと、機会を捉えて教職員に研修を行う、複数の課が連携していること、などを挙げた。

高橋准教授は、ICTの先進的な活用等に関して、「ICTの活用で、インプットとアウトプットが高速で行われるようになった」と話す。教室から出て本を借りるよりも、画面上の情報=インターネット上の動画や資料の方が優位であるという。また「紙のメディアと電子メディアが決定的に違うのは、電子メディアは断続的に情報が更新されてしまうこと。情報を選択する必要がなく、推薦される情報だけで“おなかいっぱい”になってしまう。没入感の中でしっかり自分自身を保つこと、切れ目のないネットワークに対し、いかに“読みやめる”か、考えなくてはならない」と語った。

また桑原真希委員(福島県平田村立ひらたこども園教諭)からは、木下氏の学校司書の活動に触れ、「幼稚園・保育園・認定こども園には、司書や絵本専門士のような専門性を持った保育士や教諭は少ない。乳幼児期からの連続した読書を重視する今だからこそ、文科省の『子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体』で、幼稚園・保育園・認定こども園も表彰の対象になると、モチベーションが大きく変わるのではないか」といった要望もあった。

教育家庭新聞  健康・環境・体験学習号  2022年9月19日号掲載

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