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未知なる文化財との出会いを 「とーはくワンダーウォール」 ~ 東京国立博物館

2026年7月27日

東京・上野公園の東京国立博物館(東博)は6月30日、本館1階の体験型展示「日本美術のとびら」をリニューアル。新しいデジタルコンテンツ「とーはくワンダーウォール 一期一会 ~きょう、出会う一点~」の運用を開始した。(=写真)

未知なる文化財との出会いを 「とーはくワンダーウォール」~ 東京国立博物館 東博には国宝や重要文化財などをはじめ12万件のコレクションがあるが、1度に展示されている文化財はそのうちの約3000件。定期的な展示替えにより、毎回未知の名品と出会える”一期一会の博物館”だ。

「とーはくワンダーウォール」は幅14mの大型スクリーンの前に来館者が立ち、センサーの反応で映像を操作すると、自分の興味に沿ってその日に必ず見ることができるおすすめの「お宝(名品)」を提示され、文化財との出会いを創出するインタラクティブコンテンツとなっている。コンテンツは、(独)国立文化財機構文化財活用センターの事業として㈱内田洋行が制作した。

▽開館時間=9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)毎週金・土曜日および翌月曜日が祝・休日の場合の日曜日は夜20:00まで開館

▽休館日=月曜日(月曜日が祝・休日の場合はその翌平日、年末年始ほか)

▽観覧料(東博コレクション展)=一般1000円、大学生500円、高校生以下無料

問合せ(利用案内)=050・5541・8600(ハローダイヤル)

https://www.tnm.jp/

教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年7月27日号掲載

 

もっと詳しく!—Web特集 「とーはくワンダーウォール」を体験する

「とーはくワンダーウォール 一期一会 ~きょう、出会う一点~」は、東博本館入口を入って右手の本館B室「日本美術のとびら」に設置され、明るい音楽と共に、東博の文化財に誘ってくれる仕掛けとなっている。

 

体験型インタラクティブコンテンツは、14mの大型スクリーンに映し出された4つの丸い映像の前に来館者が立ち、自身で映像を操作すると、スクリーンに設置されたモーションセンサーが身体の動きをとらえることで「今日出会えるおすすめの一点」が提案される。小さな子供や車いすの来館者でも操作することができる。日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語対応。

 

操作するコンテンツは次の6つのテーマが用意され、そのうち4つがランダムに表示される。

①研究員の推しと出会う! ②一期一会ガラポン! ③東博をめぐってお宝と出会う! ④国宝や重要文化財と出会う! ⑤日本らしいお宝と出会う! ⑥博物館で世界と出会う!

 

一期一会ガラポン!

映像を操作するのも楽しい

②であれば、ガラポンを回すと、その人だけの名品を提示し、複数ある館のどの館・どのフロアで見ることができるかも表示される。来館者は提示された館・フロアに足を運び、これまで知らなかった文化財に出会うことができる。

おすすめ

その日その人のための「おすすめの一点」を紹介

 

 

 

 

 

「切り口やテーマは自分で選びつつ、何の作品が出てくるかはその時々のお楽しみ。『自分で選ぶ楽しさ』と『偶然の出会い』を両立させたコンテンツ」(文化財活用センター・藤田千織氏)となっている。

 

歴史をたどる特別映像も

 

また同スクリーンでは15分おきに約2分間の特別映像が映し出され、1872年の湯島聖堂博覧会から、2022年の創立150周年までの歴史を軸に、「松林図屏風」「古今和歌集(元永本)」「遮光器土偶」など、東博を代表する名品の数々が登場。法隆寺宝物館や黒田記念館などの東博の複数の施設を横断的に紹介している。

映像を通して、日本美術とアジア・世界の美術作品との深いつながりや、東博のコレクションの多彩さを伝えている。

パノラマ

15分おきに流れる約2分間のショートムービーは、博物館全体やコレクションの魅力を音楽とともに伝える特別映像

 

古今和歌集

王朝のきらめきが、動き出す「古今和歌集(元永本)」

本物との出会いをいかに作るか

 

「日本美術のとびら」のコンテンツ制作を受託し、(独)国立文化財機構文化財活用センターの事業として制作したのは㈱内田洋行。東博の12万件の収蔵品と、国立文化財機構の所蔵品・収蔵品データベース「ColBase」、研究員のプロフェッショナルな知的資産を活用し制作された。

東博の50人以上の研究員と、企画の初期段階から、それぞれの専門知識を来館者体験に反映させることを目指したという。

 

「とーはくワンダーウォール」インタラクティブコンテンツの仕組みを簡単に説明すると、スクリーンの前で体験者がおすすめの切り口とサブカテゴリを選ぶ(ガチャを回すなど)と、東博Webの「今日の展示品」から現在展示されている文化財のデータが抽出されたのち、Colbaseに画像データがあるものに絞られ、さらにそこからランダムに体験者にコレクションの画像や展示場所の情報が提示される。その間わずか数秒だ。

 

 

記者発表のようす

(左から)内田洋行 代表取締役社長 大久保昇氏、東京国立博物館館長 藤原誠氏、文化財活用センター センター長 大美慶昌氏

630日に行われたメディア向け説明会で内田洋行代表取締役社長・大久保昇氏は「これまで、教育の現場などにおけるコンピュータアプリケーションとユニバーサルデザインに力を入れてきた。誰にでも見やすいことは大変重要であり、またどのように表示するかも、技術と共にデザインを培ってきた。

本物と出会う楽しさをどう伝えるか、企画の初期段階から東博の50人の研究者と検討した。とーはくワンダーウォールには、研究者の知見や熱い想いが込められている。

人とデータをつなぎ、人と本物の文化財を出会うきっかけを作りたい。さらに文化財の価値が次の世代に引き継がれるとすれば、これ以上嬉しいことはない」と語っている。

 

 

この夏、子供たちと共に東博に足を運び、「とーはくワンダーウォール」でこれまでにない文化財との出会いを体験し、楽しんでみてはいかがだろう。

東京国立博物館 Webサイト https://www.tnm.jp/

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