情報技術は生成AIの普及をはじめ社会のあらゆる場面に深く浸透しています。情報および情報技術を適切に活用する能力は、産業のみならず社会の形成や市民生活を支える国民的素養として一層重要性を増しています。こうした社会背景のもと、昨年は大学入学共通テストにおいて「情報Ⅰ」が初めて出題され、情報教育が高等教育と接続するようになりました。また、次期学習指導要領に向けた論点整理では、小学校から高等学校まで一貫した情報教育課程の整備および内容の高度化について方向性が示されました。さらに、高等学校卒業程度認定試験への「情報」科目の追加は、学び直しを含めた教育体系全体における「情報」の価値の高まりを象徴しています。
本会は昨年、日本学術会議「情報教育課程設計指針」の改訂に協力するとともに、DXハイスクール伴走支援事業において専門的知見に基づく助言を行いました。また、次世代を見据えた情報教育の指針となるカリキュラム標準「J27」の策定にも着手しました。加えて、現在進行している第8回中高生情報学研究コンテストでは、応募内容の高度化に対応し、その専門性に即した審査体制を整備しました。情報技術は社会を支え、創造的な活動を可能にする基盤です。本会は今後も関係機関と連携しながら、情報教育の発展に貢献して参ります。