「環境の世紀」と言われた21世紀が始まってから、すでに四半世紀が経ちました。気候危機、脱炭素、生物多様性、脱プラスチック、ESD、SDGs、今世紀に脚光を浴びたトピックはきりがありません。世紀の区切りに改めてふり返ることも必要でしょう。
2023年から始まった地球平均気温の大幅な上昇は、完全にティッピングポイントを越えた様相を呈し、日本においては猛暑日の日数が激増しました。同時に、温暖化に関係しているのではと疑われる動植物の生態の変化に関するニュースが多くなってきました。列島クマ騒動、黒潮の大蛇行の終了による漁獲量の変化、気候変動による特産物の不作など、私たちの生活や食文化にも影響を与えかねない事態になっています。気温上昇が一次被害とすれば、生活や食文化への影響は二次被害です。温暖化対策における「緩和」と「適応」のうち、教育ではこれまで「緩和」への学びが主でしたが、二次被害を含む「適応」の面を取り組む必要に迫られています。
人間にとって生き辛くなってきている環境の変化は、動植物にとっても同様です。依存する環境を自らの手で変えることができないのであれば尚更です。これまでと明らかにフェーズが違うのです。そんな危機感と、そこから湧き出す意志を、持続可能な社会づくりのあゆみとして実践していくばかりです。