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学校施設

「食の指導」は楽しい食生活のため~埼玉県学校栄養士研究会会長 今井ゆかり氏

2025年8月11日
第4回 学校給食向上セミナー

埼玉県学校栄養士研究会会長で栄養教諭の今井ゆかり氏は「アレルギーの個別対応」をテーマとして、具体的なアドバイスを紹介した。講演の要旨は次の通り。

埼玉県学校栄養士研究会会長 今井ゆかり氏

食の個別指導とは、子供の成長と発達を正しく評価して適切な栄養摂取のため食事のアドバイスや、精神面のサポートを行うこと。「健康で」「安心できる」「楽しい食生活」を送れるよう支援することがポイント。

個別的な相談指導の目的は①児童生徒が成長するための適切な栄養摂取の在り方(アレルゲンに含まれる栄養素を他の食品から摂るための食事)、②精神的サポート(食事内容が違うことについて、同じクラスの児童生徒にも指導を行う必要がある)、③食の自己管理を行う正しい知識とスキルを身に着けること(アレルゲンが含まれる料理を避ける方法や防災食の食べ方など)。

学校給食における食物アレルギー対応の大原則は次の6点。①子供の健康と食物アレルギーを有する児童生徒にも、給食を提供する。そのためにも、安全性を最優先とする。②食物アレルギー対応委員会等により組織的に行う。③「ガイドライン」に基づき、医師の診断による「学校生活管理指導表」の提出が必須。④安全確保のため、原因食品の完全除去対応(提供するかしないか)を原則とする。⑤学校及び調理場の施設設備、人員等を考慮し無理な(過度に複雑な)対応は行わない。⑥教育委員会等は食物アレルギー対応について一定の方針を示し、各学校の取組を支援する。

面談では主に・過去のアレルギー発症情報・家庭での対応状況・学校生活で配慮すること・薬(エピペン等)の持参希望の有無・緊急時の対応連絡先・方法・学級内の児童生徒並びに保護者へ当該児童生徒の食物アレルギー情報を提供することについての了解を得る。

極微量でも反応が誘発される可能性がある場合は、調理場の体制・環境や作業過程等を十分説明し、弁当対応とすることを理解してもらわなければならない。

アレルギー対応食への理解は当該児童生徒だけでなく、担任や他の教員も含めクラスの全員に知らせることが、いじめ等や不慮の事故を未然に防ぐことにもつながる。

第4回 学校給食向上セミナー

教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年8月11日号掲載

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