教育家庭新聞社は東京・文京シビックホールで「第4回 学校給食向上セミナー」を7月23日に開催。首都圏の栄養教諭・学校栄養士、調理員、教育委員会担当者など学校給食関係者が参加し、安全でおいしい学校給食の運営、アレルギー対応と食の指導、ICTやを活用した食育等の課題に向けた講演や企業からの情報提供などを熱心に聴講していた。
学校給食の献立作成から調理、管理・運営まで、業務の効率化や衛生安全管理に役立つ情報や設備・機器機材の紹介と情報交換などを目的に、学校栄養士や教育委員会及び給食センターなど、学校給食関係者を対象としたセミナーを開催。学校給食の向上のため情報収集・情報交換の場が設けられた。
講演1:学校経営方針に“食育”盛り込む~東京都栄養教諭研究会会長 寺井俊敬氏
東京には約1900の小・中学校があるが、東京都内の栄養教諭は2023年度77人。東京都栄養教諭研究会は2014年度に発足したが、栄養教諭の職務には…
講演2:米・米粉が学校給食に貢献~農林水産省農産局穀物課 岸本達郎氏 竹内茉純氏
米の消費は年々減少し、ピーク時(1962年)は1人当たり年間で118.3㌔(1日5杯)だった消費量が、2023年は51.1㌔(1日2・3杯)に減少している。ごはん食は栄養的側面としては…
講演3:センター運営で中学校に全員給食を導入~町田市教委学校教育部保健給食課担当課長 三宅紳平氏
町田市の中学校給食は選択制・ランチボックス形式の給食だったが、2025年度までに給食センター方式で全員給食を導入することとし…
講演4:「食の指導」は楽しい食生活のため~埼玉県学校栄養士研究会会長 今井ゆかり氏
食の個別指導とは、子供の成長と発達を正しく評価して適切な栄養摂取のため食事のアドバイスや、精神面のサポートを行うこと。「健康で」「安心できる」「楽しい食生活」を送れるよう支援…
講演5:ICTの活用で食育の情報共有や効率化を図る~東京都中野区立江古田小学校主幹栄養教諭 菅野幸氏
ICTを教育に活用する目的は以下の3点。①興味・関心の喚起=デジタル教材を活用することで、食に関する情報を…
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年8月11日号掲載